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第84話 神崎パーティ集合!


 ここで殺されて死ぬ、もしくは捕らえられ復讐が遂げられないのならば、少しでも”神”にダメージを。それがグランツ将軍の思考回路であった。


 神にとって何がダメージなのか分からないが、ウラヌス教の裏に居るのであれば、ウラヌス教を壊滅させれば”神”にダメージがいくだろうと考えるグランツ。


 無駄死にになるぐらいであれば、ここら一帯を自爆で吹き飛ばそうと、魔力を練り魔法の準備に入る。

 しかし、その思考に「ズガッアァァンンンッッ!!」という爆発音と衝撃が辺りに響き、一瞬の空白を差し込む。


 グランツが訳も分からず辺りを見渡すと、聖女や獣人、青年も同じ様に……正確には歴戦の戦士であるグランツよりも狼狽していた。


 好機とも思ったが、()れて一人。

 自分の復讐相手は”神”。

 ここで命を懸ける意味はない。


 瞬時にそう悟ったグランツは、迷いなく部下を置き去りにしそのまま逃走を図ろうとした。


 次の瞬間、


「グゥッラッゥアアア――――!!!!」


 竜王メフィル・ナーガの咆哮。


 大気が音と魔力でビリビリ震え、その魔力に当てれられたグランツとサーシャ達は、縫い付けられたように体を動かせなかった。


「グッ!?」


「ツっ!」

「んにゃ!?」

「うぬぬぬ!」

「うわっ!」


 全員が、目の前の敵よりも脅威度の高そうな方へ眼を向ける。

 向けた先では、竜王メフィル・ナーガの魔法陣が赤く光り火の玉を生成し落とし始めていた。


 それをそこに居た全員が呆けたように見つめる。


 ズガン!ズガン!と火の玉が着弾したところが爆発し、音と衝撃波が広がりサーシャ達を襲う!


 吹き飛ばされるような衝撃ではないが体がビクッとし、爆発するたんびに地面がズズンーズズンーと揺れている。


 一足先に、我に返ったグランツは、部下を置いて身を翻し逃走した。


 ……ウイルスに侵される前のグランツであれば、あり得ない事であったであろう。

 将軍として幾多の戦いを経験してきたグランツ。

 もちろん自分の部下を死地に追いやった事もある。

 それは国のためであったり、自軍を少しでも多く生かすためであったりと……だがしかしこの時のグランツは、部下の命の事を一寸たりとも考えていなかった。

 

 走るグランツ。

 

 その姿はどんどん人の姿ではなくなっていった。




 サーシャ達がグランツの逃走に気が付いたのは少ししてからだった。


 ゴドフは、グランツの危ない雰囲気を感じ取っており、追い詰めるより逃がす方が得策だろうと、逃げるグランツを横目に、竜王とグランツの部下たちに注意を払っていた。


「あれ?!グランツ将軍が居ない!」

「ほんとだにゃ!どこ行ったにゃ?」

「そ、それより何がどうなっているんですか!?」


 悠真が慌てながらグランツ将軍を探し、ネオンも爆発音がするたびにビクッとしながら同じ様にキョロキョロする。サーシャは竜王メフィル・ナーガが居る方に目を向けて何が起きているのか確認しようとしていた。


 すると、竜王メフィル・ナーガに向って魔法の様なモノ……人族が使えるような威力ではない何かが飛んでいくのが見えた。


「あれは!?」

「何かと戦っておるようだのう」

「うにゃ~」

「うわ!?何あのエネルギーの塊……」


 悠真だけがプチ邪神の放った波動砲の莫大なエネルギーを捉えることが出来た。

 鑑定7が鑑定眼に変化し、事象を捉えることが出来る様になっていたのだ。


 その波動砲を軽々と避け、お返しとばかりに火の玉を降らせる竜王。


「ここからじゃ何と戦っているのか見えませんね」

「うむ。この山の裏側に居る何かと戦っておるようじゃのう」

「にゃ~……すごく嫌にゃ感じがするにゃ」

「行ってみます?その前に襲ってきた人達を何とかしないと」




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 ミネルヴァさん達に傷を治してもらった俺は、テレポートで神殿の外に出てみると、サーシャ達が生きている兵士達を捕縛しているところだった。


「こっちは大丈夫そう?」


「あ、神崎さん!はい、グランツ将軍には逃げられてしまいましたが、襲撃は何とかなったと思います」


 サーシャがこっちへ来てそう報告をする。

 悠真とネオンも俺に気づいてこちらへ向かってくる。

 ゴドフはもともと神殿の入り口付近で装備を確認しているところだった。


「それよりも、あっちのあれはなんじゃ?おんしは知っておるのだろう?」


 ゴドフは怪獣大決戦の方を顎でクイっとやりながら聞いてくる。


「いや、なんて言ったらいいんだろう?あれは「徹様ご無事ですか!?」邪」

 

 すごい勢いでザザーと滑りながら刃鬼が突っ込んできた。

 

 ……って怖!

 何その骨の腕!

 しかも、上と下で黒い炎と電気が巻き付くように纏ってんだけど。

 ちょっと属性多過ぎませんかね?

 魔王とか花魁とか鬼とか刀とか阿修羅とか黒い炎とか電気とか、いや魔王は俺が付けたやつだった。

 まあでも、中二病心がすごく刺激される格好だな。


「えっと、刃鬼も大丈夫?なんか腕増えているけど」

「あ。も、申し訳ございません!はしたない姿をお見せしてしまい」

「いや別にそんな事は無いけど、なんかかっこいいね」

「あ、ありがとうございます」


 頬を染めながら、ちょっともじもじする魔王さん。

 すごい可愛いはずなんだけど、骨の腕の炎と電気が刃鬼の感情に左右されるのか、勢いが増してビビるのと、服とか顔とかに血の跡が残っててホラー感が漂っております。


「で、神崎さん。あっちのあれは何なんですかね?」


 手に持ったメイスをクルクルさせながらジト目で聞いてくるサーシャさん。

 こ、怖っ!


「あ、そうそう!ヤバい奴が居るんだった!プチ邪神?邪神系統のなんかだと思うんだけど、すごくメンドイやつだったんだけどどうしよう?」


 あ、ヤベッっと思いながら、う~ん、と腕を組みながら思案している風を装っていると、ネオンが近づいて来て、鼻をヒクヒクさせながら俺の体を嗅いできた。


 ん?どうしたと思っていると、


「トオル。ケガしたにゃ?血のにゃおい(匂い)がするにゃ」


「え?大丈夫ですか?すぐに治します!」

「徹様大丈夫ですか?」


 ネオンの言葉を聞いたサーシャと刃鬼がすごい勢いで接近してきた。


「だ、大丈夫!さっきミネルヴァさんとクリーン大司教に治してもらったから。それより、あっちで戦っているメフィル・ナーガが達を確認しにいかないと」


「やはり、あれは”竜王”なんじゃな」


 ゴドフに聞かれコクリと頷く。

 この世界『アルカディア』に来てから初めて見たけど、”神の目”は竜王メフィル・ナーガと認識していた。間違いなくメフィル・ナーガなのだろう。


「そうだ刃鬼、アトモス王国軍の方はどうなった?」


「あ、申し訳ございません報告が遅れました。人族の”軍”はもう機能しておりませんわ。吸血鬼の真祖が現れたのですが、その真祖の技の餌食になり、人族の軍は相当数が真祖に喰われました。それで生き残った人族は都市ロムルスの方へ向かわせ、真祖とその眷属は倒して退けました」


「アトモス王国軍の兵士たちは戦える感じ?」


「いえ、恐怖と混乱で戦えないかと。仮に落ち着いても、戦えるような士気は当分無いと思われますわ」


「そっか。じゃあ後は、竜王とプチ邪神達を何とかすればいいのかな」


 ズズンーズズンーと地響きと爆発音が辺りに響く中、俺は今の状況を説明する。

 アイテムボックスが使えない事、プチ邪神とエグゼバク達ウイルスの事、竜王メフィル・ナーガのステータスなど、俺が知っている事と予想を話した。


「と言う訳でサーシャ、神の加護×5お願い。それと悠真はここの見張りね。ちゃんと姫さん達を守るんだよ」

 

「はい、わかりました!神崎さんも頑張ってください!」


「神崎さん、神の加護のお支払いは後で徴収しますからね」


 何という事でしょう。

 緊急時でも請求される神とは一体。

 いやじゃなくて、(おれ)の加護なんだからむしろ俺が請求できるんじゃね?

 ……だから、サーシャ式土下座はご褒美だろって?


 うるさい!俺の性癖はまともなんじゃい!


 

遅れてすいません!

なんかこの回結構な難産でした。

グッドボタンとチャンネル登録のほうよろしくお願いします!(どこのYouTube?)

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