第60話閑話 つまり、それは戦闘職
・・ファイター(戦士)・・
剣、槍、斧、鎚等の近距離専門職。近距離武器の特技レベルを上げ、さらに戦闘時のステータスを上げる。
・・グラップラー(格闘家)・・
素手、籠手、ナックル、鉤爪等の体術を基本とした専門職。それらの特技レベル上げ、さらに戦闘時スのテータスを上げる。
・・ナイト(騎士)・・
盾や鎧を装備し味方を守る職業。盾術の特技レベルと近距離装備の特技レベルを上げ、さらに戦闘時のステータスも上げる。
・・アーチャー(弓使い)・・
弓、ボウガン、パチンコ等を使った遠距離専門職。それらの特技レベルを上げ、さらに戦闘時のステータスを上げる。
・・ハンター(狩人)・・
索敵系の特技レベルと弓系とナイフ系の特技レベルを上げ、さらに戦闘時のステータスも上げる。
・・クレリック(聖職者)・・
人体に直接影響を及ぼす魔術の特技レベルを上げ、さらに戦闘時のステータスを上げる。
・・ウィザード(魔法使い)・・
人体に直接影響しない魔術の特技レベルを上げ、さらに戦闘時のステータスを上げる。
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ネオンに付けた戦闘用の役割、”ハンター”。
これはステータスが上がるのと同時に、索敵系の特技レベルを強化してくれるものらしい。
また、弓の特技レベルも上げてくれているので、戦闘力も相当上がっている。
さらに言うと、戦闘用の役割をつけてステータスを上げた後、『神の加護』を掛けると、戦闘用の役割で上がったステータスに神の加護の効果が掛かることが分かった。
……ズルくない?
神専用武具の場合は、装備してようがしてまいが、神の加護で上がるのは自身のステータスのみなのに。
まあ……多分、推測するにこう言う事なのだろう。
装備品はあくまで装備品であり、装備することによりステータスを上げてくれるが、それは装備品の強さで神の加護をかけた本人の能力ではない。
あくまで神の加護等のバフは、その対象者の能力やステータスを上げるものなのだろう。
だから俺の場合、神専用武具を装備しようがしまいが、バフは俺のステータスだけの強化に留まるわけだ。
逆に言えば戦闘用の役割は、そのキャラに付随した能力扱いになり、発動中であれば、それも合わせて神の加護等の効果により乗算されるのであろう。
それと、神の目を使いながら実験した結果、戦闘中の定義がわかった。
その役割を持って居るもの――被験者はネオンなのだが、ネオンが戦闘中だと思った時が発動条件らしい。
ただ、どれくらいの思いで変化するのかは分からんが。
仮にネオンが、朝起こすためにジャンピング・ボディ・プレスをしたとしよう。
その時、その技は戦闘扱いになるのかならないのかが分からん。
普通はならないと思うが、サーシャと競って起こそうとした場合、ある意味サーシャと戦闘中な訳だ。
この場合はどうなるのかが想像つかない。
発動しそうと言えば発動しそうだし、しなさそうと言えばしなさそうだし……曖昧だな。
まあその辺は、追々わかってくるか。
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名前 ネオン・ニャキータ
種族 獣族
役割 ハンター(戦闘時全ステータス+1000)
職種 斥候
位階 46
筋力 882
体力 401
精神 446
知力 198
魔力 34
器用 712
幸運 90
特技 気配察知6(+3)弓術6(+2)爪術4
言語3 殺気感知3(+3)
特殊スキル 第6感 聴覚強化 身体能力強化
リミッター解除
称号 ペット お子ちゃま 大喰らい 必中
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名前 ネオン・ニャキータ
種族 獣族
役割 ハンター(戦闘時全ステータス+1000)
職種 斥候
位階 46
筋力 1882×2,2
体力 1401×2,2
精神 1446×2,2
知力 1198×2,2
魔力 1034×2,2
器用 1712×2,2
幸運 90
特技 気配察知6(+3)弓術6(+2)爪術4
言語3 殺気感知3(+3)
特殊スキル 第6感 聴覚強化 身体能力強化
リミッター解除
称号 ペット お子ちゃま 大喰らい 必中
戦闘中
神の加護発動中
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それにしても、ネオンの神の加護の倍率が高いな。
サーシャの神聖魔術のレベルが上がったからかな?
筋力4000越えって相当だよね……。
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名前 桜ノ刃鬼
種族 鬼人族
役割 魔王
職種 鬼術士・刀剣士
位階 127
筋力 7843(+1000)
体力 5604(+1000)
精神 8005(+1000)
知力 9209
魔力 10190
器用 9081(+1000)
運 67
特技 鬼術9 刀術8 体術7 統制6(+3)
指揮6 殺気感知6 誘惑6 暗殺5
言語4
特殊スキル 人化 鬼化
魔王(効果 パラメータの変化・人
族からの攻撃無効化・魔の付く者を
統制により縛る事が出来る)
称号 忠誠心の塊 花魁 大きい おねーさん
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まあそれでも、1000年の長きにわたる時間を生きている刃鬼には、全然追いついていないのだが、今までに比べれば雲泥の差であろう。
実際2人の戦闘を見ているとそれが良く分かる。
刃鬼の攻撃、鬼術からなる赤黒い刃をネオンに向け放つ。
勇者であった佐藤悠真は、それを捌くのでいっぱいいっぱいであったが、ネオンは自身の特技である気配察知で、刃鬼の攻撃が分かるのか、上手く躱しながら弓矢で反撃までしている。
もちろん刃鬼は、それを難なく刀で叩き落とし、さらに赤黒い刃を増やし追撃をする。
戦いがスタートしてから、その場から動かず、鬼術のみで戦っていることからも、刃鬼が相当手加減しているのがわかるが、それでも、徐々にネオンの反撃の頻度が上がっていく。
最初は一瞬止まってから放っていた矢も、今では走りながら、飛び跳ねながら放っている。
しかもその反撃の強さ正確さが徐々に上がってきている。
「ッツ!?」
ネオンの反撃を刀で弾いた刃鬼であったが、その瞬間、まったく同じ軌道で、後ろに隠れていたもう一本の矢が刃鬼に迫る!
それを首だけ動かし避ける刃鬼。
ドヤ顔の刃鬼がネオンの方に視線を向けると、
「いくにゃーーー!!」
と、ネオンから魔力的なものが溢れだし、興奮しているのか眼の瞳孔が開き、フーフーと息を荒げ矢を放とうとしていた。
しかし……。
「うにゃ!?!?」
ネオンの持っている弓の弦が耐えきれず、ビゥイッン!という音と共に切れた。
◆◆◆
「ゴードーフー!!大変にゃ!弓壊れたにゃ!直せるかにゃ?治るかにゃ?」
とネオンがゴドフの周りで、半泣きになりながら右往左往している。
そんなネオンの頭を、ゴツゴツした大きな手でわしゃわしゃと撫でるゴドフ。
「おう直せるぞい。しかしあれじゃな、おんしも大分ステータスが上がっとるから、それに合わした調整が必要じゃな!ガハハハハ!」
それを聞いたネオンが、良かったにゃ〜、と心底安堵した顔をしていた。
「どうだった刃鬼?」
「そう……ですわね。まだまだ戦い方は甘いですが、あの勇者と比べても遜色無い、というよりネオンの方が強いかも知れませんわ」
腕を組み、自身の胸を強調するかの様にし、右手の人差し指で左の二の腕をトントンと叩きながら少し考え「それに」と付け足し
「ネオンの気配察知ですかね?アレの所為でフェイントや見た目の圧力などの効力が薄れ、戦いずらかった印象ですわ」
「そうか……」
ふむ、思った以上に戦闘用の役割の効果が高かったと。
つまり、それを忘れていた俺はダメなやつという事だな。
……ま、まあそれは置いといて。
後は、サーシャの戦闘用の役割を考えるのと、ゴドフや刃鬼の運営的役割を持って居る者に対して、戦闘用の役割を付けられるかどうかだな。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
あの後実験した結果、”運営用役割”と”戦闘用役割”は同時に付ける事は出来なかった。
その為ゴドフは、戦闘用役割のナイトを基本役割として設定し、武具を作ったり調整する時に神の武器職人にすることにした。
刃鬼に関しては魔王のままだ。
魔物や魔獣を操れる能力を外すと、人族を抑えたり、メフィル・ナーガを捜索したりする事が難しくなるから外せないし、魔王という役割を外した時の、人族の変化が分からないから外さない方が無難だろうという結論に落ち着いた。
そもそも魔王状態の方が、他の戦闘用役割より強いだろうしな……。
戦闘用役割の方がステータス的には上がるのだが、刃鬼レベルのステータスの高さだと、多少ステータスが上がるより魔物や魔獣を操った方が、総合的な戦力では上だろう。
しかも!神の加護をかけたら、約2倍にステータスが上がるんでしょ?
すでに神崎パーティーで勝てる奴はいないよ。
んで、ネオンはハンターの役割をそのまま付けといた。
ステータスが上がるのは戦闘時だけのくせに、特技レベルはそのまま使えるらしい。
あいつの索敵能力はパーティー内随一だし、気配察知や殺気感知などは戦闘以外でも使えるから、ネオンにはもってこいであろう。
問題はサーシャである。
まあ、基本はクレリックの役割でいいのだろうけれど、サーシャの戦闘って近距離なんだよね。
実は試しに、ファイター・グラップラー・クレリックを付け替えて試してもらったんだけど、純粋な戦闘だとファイター、武器がない場合……街中とか?はグラップラー、回復とか神の加護を掛ける時なんかはクレリックと、その場の状況に応じて戦闘用の役割を変える方向で話がついた。
とは言え、そうそう戦闘になる事もないだろうし、役割はクレリックにしておいて、俺に神の加護をいっぱい掛けてくれ。
それと、戦闘用の役割をタダで変更したりするから、神の加護を貰うときの土下座しなくても良いですかね?
え?だからそれはご褒美だから無理?
解せぬ……。




