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俺が神!?どうしてこうなった……くそっ人間どもが!  作者: いかと
商業都市アルスメット
19/85

第19話 ゴブリン舞踏会 前編


 俺は今、風のように走っている。


 青い空、澄んだ空気、遠くから鳥の声、近くからゴブリン共の、ゴフゴフとかフゴフゴとかグギャとか、うるせーよ!ちくしょう!


 さかのぼる事3時間ほど前、俺とサーシャは、見事にホブゴブリンとかち合い戦闘になった。


 まあ、戦闘自体は余裕だった。

 というかサーシャ無双だった。

 現れた5体のホブゴブリンを、メイスを振るうごとに数を減らし5振りで終わらした。


 正直怖かったです。

 怒らせないようにしよう。

 ダメ、ゼッタイ。


 そんなわけで、耳を切り落としすぐに村にもどった。

 村長に事情を説明し避難を開始した。

 もっと避難の説得に時間がかかると思ったが、この世界では何かあったらすぐに逃げる。

 という価値観が骨身に染みついているらしい。

 まあ、命あっての物種だよね。

 おかげですぐに避難に移れた。


 そして運が良かったのが、昨日の馬車のあんちゃんと護衛の冒険者二人がまだいたので、その馬車に子どもとお年寄りを詰め込み出発してもらった。

 

 村人全員で40名ほどの小さな村だ。


 俺とサーシャは他の村人たちと、急ぎアルスメットに向かったのだ。


 それから2時間、現在山間部を抜け街道沿いの平原を速足で向かっている。


 ゴブリン達にとって、人間はご飯兼繁殖用らしい。

 そんなところは、ラノベと一緒なのかよ!

 案の定、メスのゴブリンは少なく、他の動物でも繁殖できるらしい。


 なので、折角の餌とメスが逃げてしまったので、ゴブリン達は追いかけて来てるのだ。


 このままだとキツイな。

 平均ステータス的には、人族の方が上なんだが追いつかれるな。

 追いつかれると、最悪全滅の可能性もあるか・・。


 もちろん、テレポートで逃げる手もあるが、その後の厄介ごとを考えると遠慮したい。

 

 ちなみにゴブリン共のステータスはこんな感じだ。

====================

名前  ゴブリン

種族  ゴブリン

役割  なし

職種  なし

位階  3

筋力  59

体力  57

精神  14

知力  3

魔力  8

器用  21

不運  13

 

普通のゴブリン。

身長は1メートルほど

ニット村周辺で育ったゴブリン。

現在、ゴブリンジェネラルを頂点たとしたコミュニティーを築いている。

====================

====================

名前  ホブゴブリン

種族  ゴブリン

役割  なし

職種  なし

位階  10

筋力  106

体力  89

精神  21

知力  31

魔力  8

器用  47

不運  19

 

ゴブリンが一段階進化した姿。

身長は1メートル30センチほど

ニット村周辺で育ったゴブリンが、ゴブリンジェネラルの影響を受け進化した。

現在、ゴブリンジェネラルを頂点たとしたコミュニティーを築いている。

====================


 ゴブリンジェネラルが、どこにいるのか気になる。

 そん事を考えながら、ゴブリンを見ると、

====================

名前  ゴブリン

種族  ゴブリン

役割  なし

職種  なし

位階  3

筋力  59

体力  57

精神  14

知力  3

魔力  8

器用  21

不運  13

 

普通のゴブリン。

身長は1メートルほど

ニット村周辺で育ったゴブリン。

現在、ゴブリンジェネラルを頂点たとしたコミュニティーを築いている。

ゴブリンジェネラルはニット村の家畜を食べている。←NEW

====================


 と一行足された。


 おい神の目よ……。

 君はどんなけ優秀なんだい?

 おじちゃんは嬉しいよ。


 ただホブゴブリン!お前だけは許さん!

 何でお前は、俺より筋力があるんだよ!

 雑魚種より弱い神ってなんだ?


 しかもあいつら、居なくなったことに気づいてから、ずっと走っているのに何で元気なんだよ!


 いやまあ、理由はわかるんだけど理不尽だ!



 この世界のステータスは、絶対ではない。

 同じステータスでも、結果は全然変わってくる。


 例えば、サーシャと同じステータスの奴が居たとして、そいつが筋肉隆々の2メートル越えだとしよう。

 そうすると、サーシャの方が体重が軽く軽い分だけ早く動ける。

 

 しかし筋肉野郎は、サーシャよりスピードは遅いが、体重が重いため威力のある一撃を放つ事が出来る。


 つまり同じステータスだったとしても、いろいろな要因によって、結果は変わってくるのである。


 んで現在、人族の方がステータスは高いのに、追い付かれそうなのは、村人達の恐怖によるストレスや、なれない山道の移動などで、体力をガッツリ減らしてしまっているからだろう。


 その点、ゴブリン達は何も考えてないから、元気いっぱいである。死ね!


「はあ、まあしょうがないよね」


 ちらほらと、ゴブリン達が襲ってきている。


 サーシャは、横から近づいてくるゴブリンに、弾丸のように向かっていきメイスを一振りする。

 そして帰ってきて一言、


「何がしょうがないんですか?」


「いや、……サーシャはこのまま村人の護衛続行ね。んで、俺はゴブリン達の足止めをするよ」


 なっ!っと驚いた顔をした。

 その顔はどっちだよ。

 馬鹿にしてるのか、心配してるのかわからんな。


「それならば、私も残ります!」


 おや?心配の方だったのかな?


「いや、村人の方も護衛が必要だし、正直そっちは俺にはキツイ」


 魔法で戦えるとはいえ、テレポートなしの魔法使いは守ってもらわないとキツイ。

 それに村人に近づかれると、巻き込むのが怖くて魔法を撃てなくなる。


 一方、人の目がなく、近づかれたらテレポートで逃げれるうえに、魔法で多数を相手取れる俺としては、足止めの方が割といける気がする。

 

 逆にサーシャは、足止めはキツイだろう。

 サーシャがヤラれることはないだろうが、大半を横から逃がしてしまって、足止めにはならない。


 その点護衛の方は、近づいてきたやつを一体一体、倒していけば問題ない。

 それに、村人たちがケガをした時、回復できるのも大きい。

 ある程度の数と時間を足止め出来れば、護衛の方は余裕だろう。

 

 ここからなら、村人の人達もアルスメットまで走る体力はあるだろう。


 サーシャも、それらに気が付いたのか下唇をかんでいる。


「心配は有り難いけど、別に死ぬ気でやるわけじゃないから、問題ないよ。それに神の加護も、後3回分あるし」


 大体、神の加護一回で10分ほど持つ。

 そして、この逃走劇の最中に一回使っている。


「なんかあったら、すぐに逃げるし、ボックス内の魔法が無くなってもアルスメットの街に戻るよ」


 サーシャは小さな声で、わかりました。と呟いた。


 とりあえず、何かあったら冒険者ギルドに言伝するから、また後で!と言い。

 すぐさま迎撃準備に移る。


「絶対、無事に帰って来て下さいね!」


 ……そんな心配そうな顔すんなよ。


 余裕がある感じで、にやっと笑い手を上げる。


「おうよ!」


 さて、やりますか!




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 戦いの基本は巨万(ごまん)とある。

 例えば、弓矢なんかでは高い所から、低い所を狙った方が有利だし、風向きによっても飛距離が変わてくる。

 もちろん、人数も少ないより多い方が有利だ。


 基本的に、現時点での俺とゴブリン達との戦力差は結構ある。

 もちろん、圧倒的な数の優位でゴブリン側に軍配は上がる。 


 ただガムシャラに魔法を放っただけでは、その戦力差は覆らず早々に逃げなければならない事になるろう。


 こちらとしては、最低限の仕事をしなくてはならい。

 つまり、それなりの時間の足止めだ。


 また、出来ればそれなりの数を減らしておきたいが……。

 まあそれは、出来たらでいいか!


 サーシャ達と別れてすぐに、土魔法中級2発を使い、足元の土を2メートルほどの高さで盛土を作りその上に立った。

 仮に気付かずに近づかれても、身長1メートルぐらいのゴブリンの攻撃なら、この高さがあればそう簡単に攻撃を受けることはない。

 不意さえ突かれなければ、テレポートで距離を空けることが可能である。


 距離を詰められても、囲まれても逃げられるってなかなか強いよね。


「にしても、――まじかよ。数多過ぎじゃない?一体何百匹居る事やら……」


 たかが2メートルの高さである。

 しかし、見晴らしの良い草原では、この高さでも周辺を一望できる。


 ただし、現実を知るのも心にクルものがある。


「さて、汚物は消毒しないとね」


 手をかざし、一番威力のありそうな火魔法中級をぶっ放す!

 弾数は無限ではない。

 だから、最小の力で最大の効果を発揮したい。


 火炎放射器系は、射程と威力的に多分ダメ。

 だから、相手が密集している所に爆発系の火魔法中級をぶつけたい!

 

 ていうかぶつけたる!

 

 一発目は30メートルほど離れているが、密集している良い場所に行った。

 しかし3~4体を爆発で巻き込んだだけっだった。

 

 これは……キツそうだな。

 焼け石に水状態じゃねーか!


 くそ!と思っていると、10メートルぐらいの近さまで迫られてしまった。


 ヤバい!と思いつつ若干慌てながら、先程と同じような火魔法を放つ!


 すると、一発目に比べて爆発が大きく、自分の顔を爆風が舐めていった。

 ケガをしたり火傷をするわけではないが顔が熱かった。

 そして10体ほどのゴブリンが倒れていた。

 中心付近のゴブリンは、一目で死んでいるのがわかる。

 周りの奴は何匹か呻いているが、戦闘は続行は無理だろう。


 なるほど、ボム(火魔法中級爆発系を神崎徹が心の中で命名)を放った後、飛んでいる時も魔力を消費しているのかな?

 つまり、飛距離があればあるほど威力はどんどん衰退ていくと……。

 でもボムの場合、近すぎると巻き込まれるから考えないとな。


 と、そんなことを考えながらボムをポンポン放っていく。


 押し寄せるゴブリンの波に、8発ボムを放ったところで、回り込まれて後ろからも迫られている事に気付く。


 「流石にこの近さと、量は限界だな」


 と、300メートルほど後ろの、ゴブリンがあまり居ない所にテレポートする。

 そしてすぐに盛土をもりもり作る。

 

 ゴブリン達は、俺が居なくなったことに、ぎゃあぎゃあ騒ぎながら混乱している感じだ。


 その間に、次の狩場を仕掛けていく。

 

「と、その前に神の加護かけなおさないとな」


 いつの間にか切れていた、神の加護をかけなおす。

 先程の狩場を無視しして進んでいた、ゴブリン達がこっちに気付き襲ってくる。

 それをショートソードとテレポートで薙ぎ払いながら、水魔法中級で地面をビチャビチャにしていく。


 ゴブリン達が向かってくる方向を、ある程度濡らしたところで混乱していたゴブリン達が、俺に気付いたのか波のように襲ってきた。


 すぐにテレポートで第二拠点に戻る。

 最初に見た時より少し減ったかな?

 実際100匹ぐらいは、消毒したと思うんだけど。


 まあ横からも、逃げられてるしね。

 全てのゴブリン達の足止めは不可能だしな。


 とりあえず、今やれることを全力でやるしかないか。


 ――――。

 

 ゴブリン達が近づいて来るのを待つ。

 さっきとは違い、今回はギリギリで発動する予定だ。


 ……よし今だ!


 片手を前に出し、雷魔法中級を3発分を一撃で放つ!


 バアンッッ!!っと、地面に当たって、その周辺のゴブリン達もバタバタ倒れていく。

 ざっと30体ぐらいだろうか、感電で死んでるやつと気絶で倒れた奴が居る。

 感電から逃れたゴブリン達が、ふごー、ぐぎゃー、ぐふぐふ、と興奮しながら警戒している。


 その間に、水中級魔法でまた地面を濡らしていく。


 それを攻撃だと勘違いしたゴブリン達が、ダメージが無かったことに警戒を解きまた突っ込んで来た。

 

 うむ。馬鹿なのは良いことだ。


 それを2回繰り返し、アイテムボックスに雷魔法中級が、残り1発になったところで神の加護をかけなおす。

 

 そして、テレポートとショートソードを使いながら、足止めをしつつ場所を移動する。

 

 そこは街道が低くなっていて、アルスメットの方を背にし、右側に高さ10メートルほどの壁、もとい崖が30メートルほどある所である。

 左側は、高さ2メートル程の崖で、その先は林になっていた。

 街道の幅は、8メートルぐらい、二車線道路の幅ぐらいであろうか。


 その街道の崖と崖の間から、ゴブリン達が入って来れるように、崖の最後尾辺りの高い方の崖に寄りながら盛土を生成する。


「ここで、足止めは最後かな。これ以上はアルスメットに近すぎるからな~」


 この先の林を抜け、草原を少し行った先が、アルスメットである。


 そして最終局面である。


つづく。


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