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俺が神!?どうしてこうなった……くそっ人間どもが!  作者: いかと
商業都市アルスメット
18/85

第18話 そう、私が最強の魔術師です。


「その杖に、500万ギルの価値はあるんですか?」


「神の目によると、3000万ギルぐらいの価値はあるってよ」


 あれから、ドワーフ族のゴドフのおっさんと別れて、宿屋の一階で晩御飯を食べている。

 ゴドフのおっさんは、神の目に留まるような活躍をするんじゃぞ!

 と言いながら、ドワーフ領に帰って行った。


「……でも、買う人いないですよね?」


「まあ、転売目的じゃないからね。アイテムボックスに、初級魔法をストックしまくって、100発ぐらい同時に撃てば、それなりの火力が出そうじゃん?」


 あー……とサーシャは納得した顔をした。


「この杖の良い所は、自分の魔力を使わないところだよね。俺の魔力量はそんなにないし」


「確かに、そう考えると、神崎さん用の装備に見えてきますね」


 だろう?と言いながら晩御飯を掻っ込む。

 今日の献立は、パン・サラダ・シチューっぽい何か・焼いたなんかの肉。


 まあ、おいしいからいいんだけどね。



 あれから、明日は冒険者ギルドに行って、仕事しなきゃね。

 という話に落ち着き、別々の部屋に戻る。


「さてと、ボックス内に、魔法を溜めますか!」


 独り言を言いながら、とりあえず100発ずつ入れてみる事にする。

 必要な呪文みたいのはないから、火を出せと思いながら杖を握っていると、ぽわんという効果音が聞こえてきそうな感じで、火が出た。


 あわてて収納と思いながら手をかざす。

 ひゅっと、火が消える。

 

 確認すると、ボックス内に、初級魔法火×1という欄が出来ていた。

 続けてどんどんやってみた。

 そしてそれが、×9から×10になろうとした瞬間、ピコンと頭の中でウインドウが開き、


 中級魔法火×1にしますか?


 というアイコンが出てきた。


  → YES

    NO


 もちろんYES!


 初級魔法が10個で、中級魔法になるとは知らんかった。

 というか、アイテムボックス内で、合わせる事が出来るとは思っていなかった。

 これは、俺の時代が来たな。


 最強の魔法使いに俺はなる!




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 踏み起こされました。

 昨日は調子に乗って、夜遅くまでアイテムボックス内に、魔法を溜めていたら寝坊しました。


 いやでもさ、普通に起こせよ!

 なんで、踏んでんだよ!

 それは最終手段だろ!

 初手からすんな!


 まあそんなわけで、宿屋の一階で朝飯を食べ、冒険者ギルドに向かった次第です。


 今は10時ぐらいだろうか、少し遅いせいか、ギルド内は空いていた。

 クエストが張り出されているボードも、スカスカであまりクエストはない。


 と言っても、Eクラスはそもそも選べるほど無いんだけれども。


 その中で、サーシャは指をさし、


「これなんてどうですか?」


 えーと何々。

====================

 Eランク以上から。

 ニット村周辺でゴブリンが増えています。 

 それの調査と駆除をお願いしたいです。

 報酬は、60000ギル

 詳しくは、カウンターまで。

====================


「ニット村って近いの?」


「確か、馬車に乗って4時間ぐらいですかね」


 とりあえず話を聞いてみよう!

 クエストの書いてある紙を持ち、二階に上る。

 いつもの、たわわおねーさんのところに行き、これの事なんですが、と紙を差し出す。


「あ、引き受けていただけるんですか?」


 と嬉しそうに言ってきた。


「いえ、とりあえず話を聞きに来ました」


「それもそうですね。何が聞きたいのですか?」


 話を聞いてみると、このクエストは割の良い仕事らしい。

 報酬のほかにも、討伐証明を持って来れば、お金に変わるし、基本ゴブリン討伐なので危険も少ない。

 さらに、村に行くための馬車代も支給されるらしい。


 しかし、もっと割の良い護衛などが有るらしく、アルスメットでは、この手のクエストは人気はなく、困っていたらしい。


「討伐の方はわかったのですが、調査の方は何をすればいいのですか?」


「調査の方は、ゴブリンの上位種であるホブゴブリンが居たり、ゴブリンジェネラルやゴブリンクイーン、ゴブリンキングが居るかどうかを調べてもらいたいのです。と言っても、これは一応なんですが。」


 ゴブリンキングなんて居たら、その周辺に一万以上のゴブリン種が居ることになりますからね。

 とっくに、ニット村は滅んでいますね。

 と、冗談交じりに説明してくれた。


「と言っても、あの周辺でゴブリンの数が、増えたのは事実らしいので、ただ駆除をしていなかった結果なのか、上位種が現れたからなのか、それとも他から、強い魔獣が来たからなのかは、調べてもらいたいのです」


 もちろん、Eランクのクエストなので、無理する必要はないです。

 わかったことを、報告して頂ければ大丈夫です。

 と、にっこり笑って言ってくれた。


「なるほど、ゴブリンが増えて、上位種が生まれるのは阻止したいのと、現状どうなっているのか、という報告をすれば良いってことですか?」


 そういう事です。

 と上目づかいでこっちを窺ってくる。

 たわわの谷間を強調している気がする……。


 ゾクッと背筋が寒くなったので、何気ない様子で、サーシャにどうする?と尋ねる。


「仕事としては悪くないと思いますよ?上位種なんて早々現れませんし、居たら居たらで、すぐに逃げて報告すれば良いだけなので」


「じゃあ受けちゃおうか?」

 

 ありがとうございます!と頭を下げられた。




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 あれから、色々なものを買い込んだ。

 野営用のテントや調理器具、毛布などなど。

 ついでに俺のローブやらブーツなども揃えた。


 借金がありすぎて、マヒした感はある。

 俺はこのままだと、一生サーシャの奴隷として過ごさねばならん。


「野営用のテントとかも、一回買っておけば、当分買わなくて済みますしね」 

 

 必要経費です。とボコボコ買っていた。

 意外に買い物好きなのかな?


 ま、そんな感じで、準備を終わらして、馬車を待っているところだ。


 ちなみに宿は払った。

 半額で部屋を取っておく事も出来るらしいのだが、そこまでして、あの部屋が良いという訳でもないし、荷物もアイテムボックス内に入れれば問題ない。


 昼過ぎに馬車が出発した。


 護衛の冒険者が二人と、ニット村の村人が数人いた。


 そのまま、他愛のない話をしながら、日が落ちる前に村に着いた。


「あー、体がバキバキだわ」


「馬車に乗っているのも疲れますね」


「だな。とりあえず、村長の家に行って、話を聞いて、寝る場所と飯を何とかしないとな」


 流石に、夜の山の中を歩き回る気はない。

 明日の朝一から、調査兼討伐の予定だ。


「そうですね」




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 昨日は、村長宅でお世話になった。

 晩飯をいただき、二人で一部屋を貸してもらった。

 ベッドは一つしかなかった。


 念願の一緒の部屋だ……。


 まあ、俺は床に寝かされるわけだけどね。

 神だけど。


 大人の礼儀として、ベッド使っていいよって言ったら、サーシャが、ありがとうございます。って言って話は終わった。


 解せぬ。



 朝食をご馳走になり、そのまま、山の中に入ったのがつい先ほどだ。


「なあサーシャさんさんや。多くないですかね?普通こんなもん?」


「いえ……明らかに多すぎです」


 まだ、一時間も経ってない。

 村のすぐ近くにも関らず、2人で10匹駆除した。


 ちなみにボックス内魔法による、雷魔法初級×5を、ゴブリンに当てたら、感電して気絶した。

 そのまま首を切り落としたった。


「どうする?」


「まだ上位種が居ないので、何とも言えませんが。……居る可能性もあるので、見つけたらすぐに、村長に報告のもと、村人全員の避難ですね」


 ならもう少し山の中を歩き回らないとな!


====================

神崎徹の持ち物等の変化

借金総額520万ギル

装備ショートソード・革の鎧(中古)・六色の杖・魔導士風ローブ・ブーツ


ボックス内魔法ストック

神の加護×5

属性魔法中級と初級がそれなりにいっぱい。


プライスレス

土下座時に頭を踏まれるご褒美×3(村長宅就寝前)


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