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俺が神!?どうしてこうなった……くそっ人間どもが!  作者: いかと
商業都市アルスメット
17/85

第17話 ゴドフ登場

 

 あれから宿屋で準備して、商業ギルドの買取カウンターに向かった。


 この周辺の冒険者は、主に商人の護衛をする者ばかりだ。

 商業都市という都市柄、護衛の仕事が多いのも事実だが、この周辺に生息している魔物や魔獣で、稼げる種類が少ないのも事実である。


 基本、買取素材のないゴブリン、後は森に蛇型の魔物とアント種が少しいるだけである。

 毛皮が取れるウルフ系やお肉がおいしいボア系等はこの周辺にはあまりいない。

 その為、FランクとEランクと冒険者はこの周辺には少ない。

 護衛の任務が受けられるCランクからが圧倒的に多いのだ。


 しかし、その為他の町に比べて、鮮度の良い薬草などの、買取価格が高いのも事実である。


「普通は10本で300ギルぐらいなんですけどね。まさか500ギルもいくなんて」


「ふっふっふ。この調子で行けばすぐに借金は返済だな」


 薬草に関しては、ほぼ一人で採っていたので全額俺のものになった。

 本日の稼ぎは32350ギルだ。


 残念そうなサーシャを横目に、借金14万の内3万ギルを返す。

 

 すると、


「何故じゃー!」


 と、商業ギルド内に大きな怒声が響き渡る。


「と、申されましても……ね。この杖にはそれほどお金は出せません」


「だから、その理由を聞いとるんじゃ!」


 何やら揉めているのか、背丈は低いが、筋肉隆々で口髭をたくわえた、ドワーフのおっちゃんと人族の商人らしき人物が話していた。


「その杖が、どれぐらい凄い物なのかは、私にはわかりかねます。初級魔法を、装備者の魔力を使わずに、撃てるのは凄いと思うのですが、装備者の魔力を吸う形の物であれば、そこそこ出回っていますよね?」


「何を言っておるんじゃ!確かに、一種類の魔法ならそこそこあるわい!じゃがのう、これは火・水・風・土・雷・神聖の六種類が撃てる物だ!その辺の屑と一緒にするでないわい!」


「ええ、それは存じております。ただその杖が高額過ぎるのがいけないのですよ。一種類しか撃てない杖の、千倍する物を誰が買うと思うんですか?」


「馬鹿者が!この杖にはそれぐらいの価値があるのじゃ!今だ誰も到達していない技術の粋が、詰まっているのだから当たり前じゃろ!」


「話になりませんね。それを買うより、一種類しか撃てない杖を6本買った方が断然お得です。10倍の10万ギルぐらいであれば、かさばらないのでお得感はありますが……」


 1000万ギルではね。と手を上げやれやれとしている。


「ぐぬぬぬ……!」


 悔しそうなドワーフを置いて、では失礼します。と人族の商人は去って行った。


 とりあえず、ドワーフのおっちゃんを神の目って見るか。


====================

名前  ゴドフ・ドヴェルグ

種族  ドワーフ

役割  なし

職種  鍛冶師

位階  43

筋力  867

体力  902

精神  390

知力  447

魔力  309

器用  674

幸運  81


特技  鍛冶8 彫金7 木工7 細工6 鎚術6 盾術4 鑑定4

特殊スキル 頑固者

ドワーフの国であるミッドガル出身者。

自身の国の、鍛冶師たちの技術力低下を嘆き、ドワーフとしての誇りを取り戻させるため、鎚を振るう。

その才能は天才的で、歴代の神の武器職人と比べても、上位に食い込む。

自分で作った物を神に使ってもらう為、神の武器職人に任命されるよう日夜修行に励む。

現在は、アルスメットに作った武具を売りに来ている。

実力は確かで、人族の国々の王族などがこぞって買うほど品質は良い。

====================


 ぶっは!マジか!

 

 超絶優秀だった。


 人族に比べれば、ドワーフの方が優秀なステータスを持っているのは確かだが、怪力を持つサーシャより筋力も上か。ていうか、役割もないのに特技レベル8って……。

 

 しかも歴代でも上位とか凄いな。

 で、その天才が作った杖とやらはどれだ?

 ……あれか。


====================

六色の杖

ドワーフ族の天才ゴドフ・ドヴェルグ作


その空間にある魔力を吸って、魔法を使う事が出来る。

すべて初級であることと、神聖魔術に関してはバリア系のみであるが、性能は折り紙付きである。

土の中だろうと水の中だろうと、砂漠の中であろうとも、魔力を吸えればいつでもどこでも何発でも使用可能である。

現在の価値としては材料で1000万ギルを超え、技術料で2000万ギルを超えるだろう。

====================


「……サーシャさん。お金を貸してください」


「急ですね。構いませんけど、いくらぐらいですか?」


「最高で一千万ギルです。ありますか?」


「……ええまあ、ありますけど。ほぼ全財産ですからね?ちゃんと返してくださいよ」


 もちろん。と頷きながら交渉に向かう。

 さて、俺の交渉術を見せてやりますか!


 うなだれているドワーフ族のゴドフに近づき、


「その杖買いたいのだが、いくらぐらいなんだ?」


「なんじゃおぬし?今のやり取り見てなかったのか?」


 凹んでるのか、怒っているのかわからない感じで言われた。


「半分ぐらいしか見てなかったな


「まあよい、買いたいのなら1000万ギルじゃ」


「一応、さっきのやりとり最後の方は見てたからね?それに、そんなに持ってない」


 しかめっ面をしながらゴドフは言う。


「そうは言ってもな、この杖の原価がそれぐらいするんじゃ!」


 わしの修行のためにも、良い素材を使うためには金が必要だからのう、と、ご自慢の髭を撫でながら語るゴドフ。


「つっても、だれも買ってくれなくて、使われなかったら意味ないでしょ?ここでそれなりに損をしても、使ってもらった方が神様も見るんじゃない?」


 神の目で見た情報をもとに、探りを入れていく。


「うぬぬ、確かにそうかもしれんがのう。……神は見てくれているんじゃろうか」


 神という単語が、ゴドフの雰囲気を変えさせた。

 今までの、烈火のごとく生き生きとしたドワーフではなく、しんみりとした感じになった。


「神は、ワシ等ドワーフの事を見捨てたのではないじゃろうか?……宝物庫に奉納した武器や防具等は、かれこれ2000年程放置されておる。ワシ等ドワーフは、自分らが作った物を、神が使用する事を夢見て生きておるのに」


 隣にいるサーシャが、ジト目で俺の事を見ている。


「それこそ、宝物庫から神器が消えたら、その日はドワーフ族をあげての祝いの日になる。一週間ほどは国中で酒浸りじゃな」


 じゃがのう、もう2000年もワシ等は無視されておるのだ。

 ぼそりと顔を下に向け、悲しそうな顔をする。


 だってしょうがないじゃん!

 武器も防具もほぼ最強が揃っちゃってるんだよ?

 あと残ってたのは、ゲームとしては魅力のない物ばっかだったし。


 うん。俺の所為じゃないな!


「じゃからかのう、今のドワーフのやる気のなさは酷いもんじゃ。神の武器職人の質も落ちた……。じゃが、神は何も言ってこん」


 む、胸が罪悪感でいっぱいだ……。


「ま、まあ、神の武器職人は、任命されているんでしょ?無視をしているわけじゃないんじゃない?」


「ほー、おんしは人族なのにそれを知っておるのか。……まあそれもそうじゃな、期待を少もかけていなければ、神の武器職人など任命せんわな。わしは神にまた一度、ドワーフ族に注目してもらう為に、日々鎚をふるっておる!それこそがわしの悲願じゃ!」


 先程のしんみり雰囲気は吹っ飛んだ。


「おんしに愚痴ってもしょうがない事だしのう。今回は、おんしが愚痴を聞いてくれたから、元気になったわい!それの礼と言っては何だが、あの杖を半額の500万ギルにしてやるわい!」


 よっしゃ!計算通り!


「買った!」


 ゴドフと熱い握手を交わす。

 やっぱりその場のノリは大切だな。


 サーシャが、終始ジト目でこっちを見ていたのは、言うまでもない。


====================

神崎徹の持ち物等の変化

借金総額511万ギル

装備ショートソード

  革の鎧(中古)

  六色の杖


ボックス内魔法ストック

神の加護×2


というわけで、今日から投稿を再開します!

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