第16話 幸運チートをなめるな!
「その者の能力を写し出せ。鑑定!」
おい!いきなり人を鑑定するな!それってマナー違反じゃないの?!
「おかしいですね?神崎さんの位階が上がってません。ステータスの上昇もないですね……」
はて?と首を傾げている。
ふむ。可能性としては、アバターは位階が上がらないようになっていた。
それを引き継いでいる可能性が一番高いのかな?ってことは、俺のステータスは一生オール100かい!ツライな。
「まあ神だからな。それぐらいのハンデは許してやろう」
「誰を許すんですか?まったく……」
サーシャは呆れた顔でハアとため息をついていた。
おかしいやろ!泣きたいのはこっちなんだぞ!
「にしても、今日の収穫はなかなかですね。特に薬草がたんまりあります」
そうなのだ、今日は通称神の目さんのおかげで、簡単に薬草が発見できた。
鑑定のちょっと上ぐらいのイメージだったが、使い勝手は全然違う。
鑑定は呪文と共に鑑定したいものを一回鑑定する能力であり、常時発動する事は出来ない。
探すことは苦手なのだ。
借金返済のため、薬草を発見しては抜いて、アイテムボックスへ入れていた。
ちなみに、生えている薬草はアイテムボックスに入らなかった。
抜いたら入った。
生きている生きてないではないらしい。
また一つ謎が増えてしまった。
「どうします?ゴブリンの耳は冒険者ギルドでいいとして、薬草は商業ギルドに卸しますか?そっちの方が高く買いとってもらえると思いますが」
「そうか、本数が多いと差額が馬鹿にならないもんな」
「そうですね。正直500本も超えるとは思っていませんでしたよ。一時間もかけずに……」
借金背負わせるのも一苦労なのに、と小声で言っている。
聞こえているから!背負わせようとするな!
「まあ実際は、運が最高の100あるからな。この世界は運的には優しい世界なのであろう」
神の目を発動しながら歩いていたら、薬草の群生地を発見した。
そこで抜きまくっていたのだが、これはステータスの運が100の最高値だからであろう。
「あー私も運がいい方ですが、神崎さんの場合、幸運ってすでに出てますもんね」
俺は知らなかったのだが、運が80を超えると幸運という表記になり、逆に20未満だと不運という表記に変わるらしい。
普通はもちろん、常に一定なんてことはない。
ある程度上下するし、いきなり不運になることもある。
だがしかし、俺のステータスはオール100で固定という可能性が高い。
なので筋力などが上がることはないが、運だけは常に最高値である。
今までの旅も、もしかしたら、この幸運が無ければ成り立たなかったのかしれない。
「まあとりあえず、冒険者ギルドに行って、ゴブ耳を処理しよう。なんか、ボックス内にあるのもいやだし」
というわけで冒険者ギルドへGO!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
というわけで冒険者ギルドの前です。
……手抜きだって?はて何のことやら。
あの後、特に問題もなくアルスメットの町中まで来れた。
あえて言うならば、あの舌打ちを打った門番の警備兵の人が、なにやらサーシャの事を気に入ったらしく、デートに誘ってた事ぐらいであろうか。
それを受けてサーシャは、私には彼がいますので。
と腕を組んできたがそれだけだ。
決して、腕に少し何かが当たって嬉しかった。なんて事はない!
てなわけで、冒険者ギルド内に入り、納品カウンターを目指す。
時間的には、日本で言うおやつ時であろう。
ギルド内は人はまばらで、納品カウンターも空いていた。
「すみません、これをお願いします」
と、納品カウンターに例の物である、通称ゴブ耳が入った袋をカバンから取り出す。
このカバンは、都市ロムルスから出た時に、ミネルヴァさんからいただいた物だ。
このカバンの中には薬草は入っていない。
さすがに量が多すぎるので、一回宿屋に戻り準備をする予定だ。
「ギルドカードも一緒に出しな」
と、クマのような大きさのおっちゃんが、ほれ、と手を出していた。
「すいません。お願いします」
とサーシャと一緒にギルドカードを提示する。
「ほー、あんたらEランクかい?にしては、結構な数を倒してるじゃねーか。期待の新人ってところか。ま、簡単にくたばるんじゃねーぞ」
ほらよ。とお金とギルドカードを渡してくる。
「ありがとうございます」
そういえば、ギルドポイントの事とか詳しく聞いてないけど……ま、いっか。
なになに、12000ギルの収入か。
サーシャが5体、俺が7体だから一体1000ギルね。
命を懸けた割には安い気もするが、ある程度の強さになれば、ただの雑魚と考えるとこんなものだろうか?
まあ、納品するのも討伐証明だけと考えると、まさに駆除対象なのだろう。
駆除という事は、基本ギルドは赤字の決算になる。
ここの部分は、貴族や国などが補填や補助をしている部分なのであろう。
それを考えると、金額の少なさも理解できるというものだ。
さて、ではお待ちかねの、本命の薬草を売りに行こう!
俺は借金地獄から脱出するんや!
今日、アイフォンで自分の小説を見ていたら、ゲボを吐くぐらい読みにくっかったので、レイアウトを変えようと思います。
それと一週間ほど投稿をお休みして、話を練ろうと思います。待ちきれず投稿する可能性も結構ありますが。
今まで勢いとノリのまま毎日書いておりましたが、もう少し考えていければなと思っております。




