7 予想問題をつくろう!
エマのノートを元に、2人は5教科分のテストの予想問題を作成した。
一番大変だったのは、解説づくりである。解説をつくるには、しっかりとその分野のことを理解する必要があるからだ。おかげで二人のいいテスト勉強にもなったといえるだろう。
あとはこの予想問題を学園のみんなに広めるだけである。
「この間みたく新聞部の部室の前に落としてみるか?」
「うーん、普通に頼めばいいんじゃないかな!」
エマはあっさりと答えた。
新聞部の部室に相談しに行くと、そこには部長が座っていた。
二年生のヨハン・ハーウェイである。
「やあ、悩める若き子羊たちよ!!このようなむさくるしい所に何の用かな!!」
エマとノアは1年生のテスト予想問題をつくったのでそれを新聞に載せてほしい、と頼んだ。
ヨハンは話を聞くなり身を乗り出して食いついてきた。
「素晴らしい考えだ!実は過去問の掲載をしていたのが今年からできなくなってしまってね!!1年生から困った声をきいていたんだよ!!
…………知っているかい?過去問がなくなったのにはどうやら理由があってね、学園でほぼ勉強をせずに卒業した伝説の先輩がいるらしい。丁度その時の記事も残ってるぞ!!見るかい?!」
「ぁ…お気持ちはありがたいんですが遠慮しておきます!!」
二人はぶんぶん頭を横に振りかぶった。
「(これ以上ここにいると面倒なことが起きそう。早く逃げたい)」
2人の予想問題はヨハンの采配によって次の日には号外として学園中にばらまかれていた。
しかし、そのうちの一枚が理学担当のマーチス先生にわたってしまい、
この後大きな騒動を巻き起こすことを
二人はまだ知らない。




