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ハム公  作者: おかざ
第四部 ひまわりの種
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第二十話 ハム公と岐路

宿屋の一室。

食堂から逃げるようにして出てきた二人の間に沈黙が続いていた。

勇者は優しい。

だから何も言わない。

勇者は勇気がある。

だから苦しみ、考え抜いて、覚悟を持ってここに居る。

私は、、、

「うん、、、うん、、、分かってる」

頭では分かってる

「でも、やっぱり、、、いや、、だ、、、ごめん、、、」

感情がこぼれ落ちる

「もしかしたら、また、一緒に旅が、、、」

それ以上は言葉にできなかった。

勇者に今すぐにでも遡行魔法に全てを賭けてきたことを伝えたい。

勇者は優しい。

もしかしたら方法があるかもしれないと言えば、半年でも一年でも待ってくれるだろう。

きっと完成するまで待ってくれる。

だけど、その間にも人は死ぬ。

この誰よりも優しく、誰よりも苦しい勇者に、その業を背負わせるわけにはいかない。

「明日は、、、ちゃんとするから、、、」

そう声を絞り出す賢者を、勇者はずっと見守っていた。

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