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ハム公  作者: おかざ
第三部 足跡
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第十四話 ハム公と勇者の覚悟

目を閉じた勇者は、ある日のことを思い出していた。


ハム公と勇者が爪と剣を交えている。

勇者がハム公の爪撃を全て捌き切る。

「はぁはぁ、ハム公強いなー、そんなちっこいのにどうなってるんだ」

勇者が剣を納めると、ハム公もひまわりの種を齧り始める。

実力は俺の方が上、、、だが、、、。

ハム公は恐怖を感じない。覚えてすらいない。

だからたとえ格上の相手でも、恐れずに向かっていける。、、、でも俺は、、、。

いつかハム公が強敵に迷わず飛び込んだ時に、俺は躊躇してしまうかもしれない。

そうしたら、ハム公は、、、。


目を開ける。

勇者は今の自分の掌を見つめた。

あの時、ハム公と旅を続ける強さが自分にあれば、こんなことにはならなかったかもしれない。

でも、もう遅い。

勇者はかつて目を背けた自分の弱さを受け止める。

「俺はハム公と正面から向き合えるようになったのだろうか、、、」

勇者の顔から自信が消える。

「それでも俺がハム公を止めなければならない。」

勇者はそう呟くと、強く唇を結び、決意を新たにするのだった。

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