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第十四話 ハム公と勇者の覚悟
目を閉じた勇者は、ある日のことを思い出していた。
ハム公と勇者が爪と剣を交えている。
勇者がハム公の爪撃を全て捌き切る。
「はぁはぁ、ハム公強いなー、そんなちっこいのにどうなってるんだ」
勇者が剣を納めると、ハム公もひまわりの種を齧り始める。
実力は俺の方が上、、、だが、、、。
ハム公は恐怖を感じない。覚えてすらいない。
だからたとえ格上の相手でも、恐れずに向かっていける。、、、でも俺は、、、。
いつかハム公が強敵に迷わず飛び込んだ時に、俺は躊躇してしまうかもしれない。
そうしたら、ハム公は、、、。
目を開ける。
勇者は今の自分の掌を見つめた。
あの時、ハム公と旅を続ける強さが自分にあれば、こんなことにはならなかったかもしれない。
でも、もう遅い。
勇者はかつて目を背けた自分の弱さを受け止める。
「俺はハム公と正面から向き合えるようになったのだろうか、、、」
勇者の顔から自信が消える。
「それでも俺がハム公を止めなければならない。」
勇者はそう呟くと、強く唇を結び、決意を新たにするのだった。




