第4話
第4話です。
いよいよクライマックスに近づいてきました!
今日も叫び声が聞こえる。
「俺の仲間の自由を返せ!」
「私の妹を返してよ!」
「AI反対!」
「AI反対!」
先頭を歩いている、おじいさんに話しかける。
「すみません。これって、AI反対派のテロで合ってますか?」
おじいさんは訝しげな目を向ける。
そして、見定めるような視線を向ける。
「君には強い信念がありそうじゃし、信用して答えよう。そうじゃ。就職活動を成功したもの達は、チップを埋められる。そして、AIと化す。そのせいで大切な人を失った人たちによる、就職活動テロリズムじゃ。」
しっかりと聞く。
そして、決心がさらに強固なものとなる。
「あの、もしよければ俺を仲間に入れてください。それと、AI反対という意見を広める案があるのですがー」
俺の話を黙って、聞いてくれた。
そして、おじいさんは言った。
「よかろう。若者の案にのってやろう。」
昨日、あいが見せてくれた手紙を写真で撮っている。
それをSNSに公開し、その投稿のコメント欄に、サクラとしてコメントしてもらうという案だ。
チップ制度の事を暴露する。
俺は震える指先で投稿ボタンを押した。
すると、あっという間にバズる。
コメント欄をのぞいてみる。
「だから、AIは反対なんだ。」
「AIのおかげで働かなくていいという恩恵を得てるんだよ。文句言うなよ。」
「みんな、就職活動を辞めるんだ。老い先短い老人からの願いじゃ。」
「楽できてるのに、AI停止させられたらどうすんだよ!」
「どっちでもいいだろ。」
「言ってくれてありがとう。」
「AIでこの画像作ったんじゃね?」
「あなたはその情報をどこで得たのですか。」
賛否両論のたくさんの声に頭が痛くなる。
だが、AIに反対しているコメントの方が少数派だ。
しかも、そのほとんどがサクラだ。
道を歩いている会社員に、この画面を見せた。
「ほら、見ろ。仕事を辞めたっていいんだ。救いの手を俺が差し伸べる。」
会社員の表情は、微動だにしない。
あぁ、手遅れなんだ。
そう実感し、肩をすくめる。
これだけじゃ、社会は変わらない。
そう分かった。
だから、俺は、最後に面接を受けた企業に直接乗り込む。
その企業の取締役は人間で、チップ制度を生み出した極悪人だ。
受付のAIに声をかける。
「おい、取締役を出せ。」
「こんにちは、なんのご要件ですか?」
「どうでもいいだろ?早く出せや!」
俺が怒鳴り散らすと、AIはじっとこちらを見つめる。
「泰谷けいじ様ですね。分かりました。ご案内致しますので、着いてきてください。」
「え、あ、あぁ。」
すんなり入れた。
なぜだろうと疑問を浮かんだが、そんなことより、これから何を話すかの方が大切だ。
最後まで読んでくださりありがとうございます!!




