第四十八話 朝の街
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
街門が見えてきた。
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石造りの壁。
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それほど大きな街ではない。
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だが、人の往来は多い。
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行商人。
冒険者。
旅人。
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久しぶりの賑わいだった。
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ガレスが大きく伸びをする。
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「着いたぁぁぁ……」
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心の底から安心した声だった。
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「まだ荷馬車直ってないだろ」
マッキーが言う。
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「細けぇことはいいんだよ」
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「よくねぇだろ」
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マリーが小さく笑う。
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街門へ近付くにつれ、人の声が聞こえてくる。
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朝市の準備だろうか。
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どこか香ばしい匂いも漂っていた。
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その瞬間。
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ぐぅぅぅ。
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全員が止まる。
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沈黙。
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ガレスが振り返る。
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マッキーも振り返る。
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マリーも振り返る。
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雪猫だけが普通に歩いていた。
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「……お前か」
マッキーが呆れる。
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「腹が減った」
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「知ってる」
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「飯はまだか」
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「街見えてから五回は聞いてるぞ」
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マリーが苦笑する。
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「ちゃんと食べてるのに……」
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「歩いたからな」
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「燃費悪くないですか?」
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ガレスが笑い出した。
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「面白ぇなお前ら」
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そんな話をしながら門へ辿り着く。
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門番がこちらを見た。
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そして。
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荷馬車。
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ガレス。
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三人。
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最後に雪猫の耳。
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止まる。
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「……本物か?」
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「またか」
マッキーが呟く。
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雪猫は慣れた様子だった。
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「本物だ」
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ぴく。
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耳が動く。
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門番が一歩下がる。
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「動いた!?」
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「動くが」
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ガレスが吹き出した。
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マリーまで肩を震わせている。
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結局。
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簡単な確認だけで通されることになった。
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街の中へ入る。
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石畳。
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並ぶ店。
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呼び込みの声。
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活気。
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地下街や森とはまるで違う世界だった。
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マリーが目を輝かせる。
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「すごい……」
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「初めてか?」
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「こんな大きな街は初めてです」
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あちこちを見回している。
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少し危なっかしい。
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雪猫がさりげなく人混み側へ立つ。
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マリーが人とぶつからないように。
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マッキーがその様子に気付く。
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にやり。
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雪猫が察する。
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「何だ」
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「いや別に?」
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「気持ち悪いな」
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「だから言い方!」
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そんなやり取りをしながら歩いていると。
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ガレスが足を止めた。
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「よし」
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「依頼はここまでだ」
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街の中心近く。
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商人組合らしき建物が見える。
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「報酬受け取ってくれ」
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そう言って懐から革袋を取り出した。
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ちゃり。
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硬貨の音が鳴る。
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「助かったぜ」
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「おう」
マッキーが笑う。
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「こっちも世話になった」
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「またどっかで会ったらよろしくな!」
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少年が元気よく手を振った。
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マリーも笑顔で振り返す。
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雪猫は軽く手を上げるだけだった。
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そして。
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ガレス達と別れた三人は。
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改めて街の中心へ向き直る。
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さて。
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宿を探すか。
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それとも。
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まず飯か。
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雪猫の視線は、既に屋台へ向いていた。




