第四十七話 境界を抜けて
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
森を抜けた瞬間。
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空気が変わった。
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あれほど重かった圧が、嘘のように消える。
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マリーが思わず振り返る。
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「……終わった?」
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森はただの森に戻っていた。
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赤い光も。
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あの“声”も。
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もう感じられない。
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ガレスが大きく息を吐いた。
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「生きた心地しなかったぞ……」
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「同感」
マッキーも首を回す。
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「何だったんだあれ」
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雪猫は黙ったまま歩いている。
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少しだけ、視線を後ろへ向けた。
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だが何も言わない。
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マリーが隣に並ぶ。
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「……本当に通れたんですね」
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「通れたというより」
雪猫が言う。
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「“見逃された”に近い」
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その言葉に、ガレスが顔をしかめる。
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「やめろよそういうの……」
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マッキーが鼻で笑う。
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「まぁでも結果オーライだろ」
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「生きてるし」
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「軽いな……お前ら」
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ガレスが頭を抱える。
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その時だった。
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前方の街道が開ける。
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木々が途切れ。
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遠くに小さな街が見えた。
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煙が立ち上り。
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人の気配がある場所。
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マリーが少しだけ表情を緩める。
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「街……」
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「やっとか」
マッキーが伸びをする。
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ガレスも安心したように肩の力を抜いた。
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「助かった……」
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雪猫だけが、少しだけ歩みを遅くする。
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そして、短く言う。
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「ここから先は」
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三人が振り返る。
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雪猫は街を見ていた。
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「また別の“境界”だ」
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マリーが小さく首を傾げる。
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「別の……?」
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マッキーが苦笑する。
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「また面倒なの増えそうな言い方だな」
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ガレスが顔をしかめる。
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「やめろよ予言みたいなの」
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雪猫はそれ以上は言わない。
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ただ、歩き出した。
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街へ向かって。
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夜明けの光の中へ。




