第四十三話 夜の静けさ
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
ずしん。
---
重い足音。
---
森の奥から響いていたそれは、少しずつ近づいてくる。
---
しかし。
---
その先へ踏み込む前に。
---
ぴたり。
---
止まった。
---
静寂。
---
風すら止んだような感覚。
---
マッキーが小さく息を吐く。
---
「……来ねぇな」
---
「様子見だな」
雪猫が言う。
---
森の奥を見つめたまま。
---
赤い気配は、まだそこにある。
---
だが動かない。
---
まるでこちらを測っているようだった。
---
ガレスが小屋の陰から顔を出す。
---
「……今の、なんだ?」
---
「分からん」
マッキーが肩を回す。
---
「でもまぁ、普通じゃねぇな」
---
マリーは杖を握ったまま、息を整えていた。
---
「さっきの魔狼とは……違う感じでした」
---
「格が違うってやつか」
---
マッキーが軽く笑う。
---
だがその笑いは少しだけ硬い。
---
雪猫は一度だけ目を細めた。
---
「今日は動かない」
---
「は?」
マッキーが振り返る。
---
「来るなら夜明け前だ」
---
短く、それだけ。
---
ガレスが顔をしかめる。
---
「……嫌な言い方するな」
---
「事実だ」
---
森は静かだった。
---
だが静かすぎる。
---
音がない。
---
虫の声さえ遠い。
---
マリーが小さく呟く。
---
「見られてる感じがします……」
---
「同感だな」
マッキーが低く言う。
---
雪猫は焚き火へ枝を一本投げ入れた。
---
ぱち。
---
火がわずかに揺れる。
---
「見られてるんじゃない」
---
「観察されてる」
---
その言葉に、ガレスが喉を鳴らす。
---
「やめろそういうの」
---
少年が小屋の中で震えている気配がした。
---
マリーはそっと息を吐く。
---
「……今日はここで守り切るしかないですね」
---
「そうなるな」
マッキーが頷く。
---
そして少しだけ笑う。
---
「まぁ、やることはシンプルだ」
---
「来るなら迎え撃つだけだろ?」
---
雪猫が静かに目を閉じる。
---
「……夜明けまでは持つ」
---
焚き火が揺れる。
---
森の奥の気配は、まだ消えていない。
---
ただ。
---
動きもしない。
---
そのまま夜は深くなっていった。




