第四十二話 森の影
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
うぅぅぅ……。
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低い唸り声。
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森の奥。
暗くなり始めた木々の間から聞こえてくる。
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マリーが小さく息を呑んだ。
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「魔物……?」
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雪猫は森を見つめたまま答える。
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「多分な」
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小屋の中からマッキーが顔を出した。
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「どうした?」
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直後。
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がさり。
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茂みが揺れる。
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そして。
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黒い影が飛び出した。
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「うおっ!?」
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大きい。
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狼のような姿。
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だが普通の狼ではない。
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全身を黒い毛に覆われ。
目が赤く光っている。
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マリーが杖を握った。
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「魔狼……!」
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魔狼は低く唸りながら三人を睨む。
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その後ろ。
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さらに気配。
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二匹。
三匹。
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森の奥に赤い目が浮かんでいた。
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マッキーが顔をしかめる。
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「群れかよ」
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ガレスが小屋から飛び出してくる。
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「おいおい冗談だろ!?」
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少年も青ざめていた。
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「親方ぁ……!」
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雪猫は静かだった。
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赤い目を数えるように視線を動かす。
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「……七」
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「結構いるな!?」
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マッキーが拳を鳴らす。
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「まぁでも、これくらいなら――」
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その時。
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先頭の魔狼が地面を蹴った。
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速い。
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一直線にマリーへ飛び掛かる。
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「っ!」
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だが。
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その前へ雪猫が滑り込んだ。
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鞘走りの音。
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銀色の刃が一閃する。
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魔狼が吹き飛んだ。
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地面を転がり、木へ激突した。
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「うわ容赦ねぇ」
マッキーが呟く。
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雪猫は刀を下ろしたまま言う。
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「来るぞ」
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次の瞬間。
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森から一斉に魔狼が飛び出した。
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「うおぉぉぉっ!!」
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マッキーが真正面から突っ込む。
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振り下ろされる爪。
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それを腕で弾き。
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逆に拳を叩き込んだ。
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どごっ!!
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魔狼が横へ吹き飛ぶ。
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ガレスが引き気味に呟く。
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「素手で吹っ飛ばしやがった……」
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マリーもすぐ詠唱へ入る。
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「月光よ――」
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淡い光が杖へ集まる。
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魔狼達が一瞬怯んだ。
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聖霊種の魔力。
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それは魔物にとって、本能的な嫌悪だった。
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雪猫が小さく目を細める。
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「マリー」
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「はい!」
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「左を止めろ」
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「分かりました!」
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マリーの魔法陣が展開される。
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光の鎖。
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左側から回り込もうとしていた魔狼達を拘束した。
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その隙へ。
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マッキーが突っ込む。
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「おらぁっ!!」
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拳。
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衝撃。
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魔狼がまとめて吹き飛ぶ。
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ガレスが呆然としていた。
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「何だこいつら……」
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「旅人じゃねぇのかよ……」
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その時だった。
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森の奥。
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さらに大きな気配。
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ずしん。
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重い足音。
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雪猫の耳がぴくりと動いた。
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「……まだいるな」




