第三十八話 荷馬車の依頼
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
「いや待て待て!」
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御者の男が雪猫を指差す。
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「耳動いたぞ今!?」
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「動くが」
雪猫は普通に答えた。
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「そこ認めんのかよ!」
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マッキーが肩を震わせる。
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「おっさん、そいつ化け猫だから」
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「化け猫ォ!?」
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男が一歩下がった。
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マリーが慌てて口を挟む。
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「だ、大丈夫ですよ!」
「危ない人じゃないので!」
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「“人”で合ってんのか……?」
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「細かいこと気にすんなって」
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マッキーが笑いながら言う。
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男はしばらく雪猫を見ていたが。
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やがて深くため息を吐いた。
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「……まぁいい」
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「最近は変なの多いしな」
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「雑に受け入れたなぁ」
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「地下街帰りか?」
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マッキーが少し驚く。
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「分かんのか?」
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「見りゃ分かる」
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男は腕を組む。
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「埃まみれだし、疲れた顔してる」
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「あとお前ら、ちょっと命懸けた後みてぇな空気してる」
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三人が少し黙る。
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割と当たっていた。
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男は鼻を鳴らした。
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「ま、無事ならいい」
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そう言って荷馬車へ戻ろうとして。
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ふと止まる。
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「……そうだ」
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振り返った。
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「お前ら次の街行くのか?」
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「予定では」
雪猫が答える。
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「だったら護衛を頼まれてくれねぇか?」
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マッキーが瞬きをする。
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「護衛?」
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「最近この辺、盗賊が増えててな」
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男は頭を掻いた。
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「雇う予定だった護衛がみんな逃げやがった」
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「まぁ気持ちは分かる」
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「分かるな」
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マリーまで頷いた。
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男は苦笑する。
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「だろ?」
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「報酬は出す」
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「街まででいい」
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マッキーが雪猫を見る。
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雪猫は少し考えて。
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「飯は出るか?」
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「そこ!?」
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男が思わず叫ぶ。
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「いや出すけどよ!」
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「ならいい」
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「基準が飯なんだよなぁ……」
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マリーが小さく笑った。
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「決まりだな」
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男はニヤッと笑う。
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「俺はガレスだ」
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「行商やってる」
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「マッキー」
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「マリーです」
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雪猫は少し間を置いて。
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「雪猫」
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ガレスが頷く。
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「よし」
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「じゃあ短い間だがよろしく頼むぜ」
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荷馬車の横で。
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少年がぱっと顔を明るくした。
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「やった!」
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「これで安心だね親方!」
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ガレスは頭を掻きながらため息を吐く。
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「お前が飛び出して転ぶから護衛増やす羽目になったんだろうが」
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「うっ」
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マッキーが吹き出す。
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「原因お前かよ!」
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街道に、また笑い声が響いた。




