第三十七話 街道の旅人達
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
朝食は結局。
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マッキーが獲ってきた魚だった。
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「何で俺が働いてんだ……」
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「逃がしたからな」
雪猫が言う。
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「お前が捕まえたんだろうが!」
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マリーが申し訳なさそうに頭を下げる。
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「すみません……」
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「いやマリーは悪くねぇよ」
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「でも」
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「悪いのはあっちだ」
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マッキーが雪猫を指差す。
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雪猫は普通に魚を食べていた。
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「理不尽だ」
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「どの口が言うんだ」
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朝食を終えた三人は、再び街道を歩いていた。
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森を抜けた先。
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広い街道には、ちらほら旅人の姿も見える。
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荷馬車。
商人。
冒険者らしき集団。
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久しぶりに“普通の人”が多い場所だった。
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マリーが少し周囲を見回す。
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「賑やかですね」
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「地下街の後だから余計にな」
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マッキーが背伸びをする。
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その時。
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前方から、小さな子供が走ってきた。
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「うわっ!?」
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勢い余って転ぶ。
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荷物が散らばった。
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「だ、大丈夫か!?」
マッキーが慌てて駆け寄る。
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「いってて……」
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少年だった。
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年齢は十歳くらい。
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背中には大きな荷袋を背負っている。
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マリーもしゃがみ込んだ。
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「怪我してませんか?」
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「へ、平気!」
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少年は慌てて荷物を集め始める。
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その時。
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ころころ、と。
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小さな林檎が転がった。
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街道の端。
崖側。
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「あっ」
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少年の顔が青ざめる。
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林檎はそのまま落ち――
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ひょい。
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雪猫が普通に拾っていた。
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「……速っ」
マッキーが呟く。
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雪猫は林檎を見つめる。
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赤い。
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つやつやしている。
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少し沈黙。
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マッキーが嫌な予感をした。
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「おい」
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雪猫が林檎を掲げる。
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「食うか?」
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「人のだろうが!!」
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少年が慌てて受け取った。
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「あ、ありがとうございます!」
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雪猫は少し不満そうだった。
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「減るものではないのに」
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「減るんだよ!」
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マリーが思わず笑う。
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少年もつられて笑った。
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その時だった。
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後方から怒鳴り声が響く。
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「こらぁ!!」
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大柄な男がこちらへ歩いてくる。
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荷馬車の御者らしい。
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「また勝手に走り回りやがって!」
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少年がびくっと震えた。
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「ご、ごめんなさい親方!」
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男はため息を吐く。
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「ったく……」
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そこで初めて三人に気付いた。
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「あぁ?」
「旅人か?」
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「まぁそんなとこ」
マッキーが答える。
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男は三人を見回し。
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最後に雪猫を見て眉をひそめた。
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「……お前」
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「その耳、本物か?」
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沈黙。
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マッキーが吹き出しかける。
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マリーが「あっ」という顔をした。
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雪猫は少しだけ耳を触る。
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ぴくり。
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動いた。
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男が固まる。
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「本物だな……?」
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「多分」
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「多分って何だ!?」
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街道に笑い声が響いた。




