第三十五話 眠れない夜
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
焚き火が小さくなる。
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ぱち。
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ぱちり。
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夜も更けていた。
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マリーは毛布へくるまりながら、小さく欠伸をする。
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「……眠くなってきました」
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「先寝ていいぞ」
マッキーが言う。
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「見張りは俺らで回すし」
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「ありがとうございます」
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マリーはぺこりと頭を下げた。
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そのまま焚き火の近くへ横になる。
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すると。
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雪猫がちらりと見る。
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「近いな」
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「え?」
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「火」
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「あっ」
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マリーが慌てて少し下がった。
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「す、すみません……」
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「燃えたら困る」
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「そこまで近くないですよ!?」
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マッキーが笑う。
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「いやでもマリーちょっと距離感怪しい時あるよな」
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「ありません!」
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「地下街でも壁にぶつかってたし」
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「うっ」
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図星だった。
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マリーが毛布へ顔を埋める。
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雪猫が少しだけ口元を緩める。
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マッキーが即反応した。
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「おい今笑っただろ」
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「笑っていない」
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「最近隠す気薄れてねぇ?」
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雪猫は答えない。
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ただ焚き火へ枝を放り込む。
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ぱちり。
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火が少し大きくなる。
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静かな時間。
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やがて。
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マリーの呼吸がゆっくりになる。
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眠ったらしい。
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マッキーが小声で呟く。
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「……寝るの早ぇな」
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「疲れていたんだろう」
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「まぁ地下街色々あったしな」
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少し沈黙。
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夜風が木々を揺らす。
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マッキーは焚き火を見ながらぽつりと言った。
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「……なぁ雪猫」
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「ん?」
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「お前さ」
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「昔から旅してんの?」
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雪猫は少し黙った。
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火を見つめる。
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揺れる橙色が、その瞳へ映っていた。
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「まぁな」
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「どれくらい?」
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「覚えていない」
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「またそれだ」
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マッキーが苦笑する。
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けれど今回は、少しだけ続きを待った。
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雪猫は静かに空を見る。
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木々の隙間。
遠い星。
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「気付いた時には、一人で歩いていた」
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静かな声だった。
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マッキーは何も言わない。
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雪猫は続ける。
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「昔は、一人の方が楽だった」
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焚き火が揺れる。
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「誰も気にしなくていい」
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「立ち止まる必要もない」
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どこか遠い話みたいだった。
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マッキーがぽつりと聞く。
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「……今は?」
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少し沈黙。
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風が吹く。
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その後。
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雪猫は小さく息を吐いた。
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「騒がしいのも、悪くない」
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マッキーが目を丸くする。
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そして。
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吹き出した。
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「何だよそれ」
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「本音だ」
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「お前そんなこと言えるんだな」
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「失礼だな」
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「いや割と本気で驚いてる」
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その時。
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毛布の方から声がした。
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「……うるさいです」
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二人が見る。
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マリーが半分寝たまま、毛布へ埋まっていた。
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「寝てたんじゃねぇの!?」
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「寝てます……」
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「どっちだよ!」
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雪猫が少しだけ笑った。
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静かな夜だった。




