第三十四話 獣の話
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
ぱちぱちと焚き火が鳴る。
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夜は深い。
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けれど。
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三人の空気は、地下街へ入る前よりずっと柔らかくなっていた。
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マッキーが魚を食べ終え、大きく伸びをする。
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「はー……」
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「食った食った」
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「満足そうですね」
マリーが少し笑う。
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「そりゃ腹減ってたし」
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そう言いながら。
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ふと。
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マリーが首を傾げた。
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「そういえば」
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「マッキーさんの種族は何なんですか?」
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一瞬。
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沈黙。
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マッキーの動きが止まった。
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雪猫がちらりとそちらを見る。
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「……あー」
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「いやまぁ」
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「そこ聞く?」
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「えっ」
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マリーがきょとんとする。
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「だって私達だけ話して、マッキーさんだけ聞かないのも変じゃないですか?」
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「いやそれはそうなんだけどさぁ……」
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何故か歯切れが悪い。
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雪猫が小さく口を開く。
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「別に隠すほどでもないだろう」
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「お前は黙ってろ」
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「?」
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マリーが二人を交互に見る。
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そして。
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何かを察した。
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「……言いづらい種族なんですか?」
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「いや!?」
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「別にそういう訳じゃねぇんだけど!」
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「じゃあ何でそんな反応なんです?」
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マッキーが視線を逸らす。
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焚き火が揺れる。
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それから観念したように頭を掻いた。
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「……ゴリラ族」
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沈黙。
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ぱち。
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焚き火が鳴る。
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マリーが瞬きをした。
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「……ゴリラ」
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「言うなそんな確認みたいに!」
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「い、いえその」
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マリーは必死に言葉を探した。
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「もっとこう……狼族とか……」
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「分かる」
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「自分でも分かる」
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マッキーが遠い目をする。
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雪猫が静かに呟いた。
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「割とそのままだな」
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「お前あとで覚えてろよ」
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マリーはまだ少し混乱していた。
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「でも、全然見えませんよ?」
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「人化系妖獣だからな」
雪猫が言う。
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「普段は人間に近い」
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「へぇ……」
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マリーが感心したように頷く。
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「だから身体能力高いんですね」
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「まぁな」
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マッキーが苦笑する。
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「昔はよく“加減しろ”って怒られてた」
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「昔?」
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「ちっちゃい頃な」
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少しだけ懐かしそうだった。
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雪猫が焚き火を見たまま言う。
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「今でも出来ていないが」
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「お前それ今言う!?」
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マリーがくすっと笑う。
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「でも、何だか納得しました」
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「何が?」
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「力強いですし、頼りになりますから」
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マッキーが少し固まる。
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「……お、おう」
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急に褒められて困ったらしい。
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雪猫が小さく笑った。
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「照れているな」
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「うるせぇ!!」
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森の夜に、笑い声が響いた。




