第三十三話 月を見る者
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
「私は――」
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マリーは少しだけ言葉を探すように視線を落とした。
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焚き火の光が金色の瞳に揺れる。
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そして。
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「幽霊族です」
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マッキーが固まる。
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「……はい?」
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「正確には聖霊種、ですけど」
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「いや待て待て待て」
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マッキーが思わず身を乗り出した。
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「幽霊ってあの幽霊!?」
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「どの幽霊ですか」
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「ふわーって出てくるやつ!」
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「雑ですね!?」
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マリーが少し困ったように言う。
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「ちゃんと実体ありますから!」
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「いやまぁそうだけど!」
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マッキーはまじまじとマリーを見る。
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「……言われてみれば」
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「ちょっと足音薄いな?」
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「今さらです!?」
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雪猫は静かに焚き火を見ていた。
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マリーが少し苦笑する。
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「雪猫さんは、最初から気付いてましたよね」
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「あぁ」
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短い返事。
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マッキーが半目になる。
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「お前ほんと何なんだよ……」
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「魔力の気配で大体分かる」
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「便利過ぎんだろ」
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マリーは少し安心したように笑った。
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「でも、ちょっと安心しました」
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「ん?」
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「驚かれたり、怖がられたりすることも多かったので」
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少しだけ寂しそうだった。
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マッキーはきょとんとした後。
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「いや別に?」
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「え?」
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「だって普通にマリーだし」
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あっさりした声だった。
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マリーが瞬きをする。
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マッキーはそのまま魚を齧った。
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「地下街で助けられたしな」
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「今さら幽霊ですって言われても」
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「まぁそういう種族なんだなーくらい?」
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「軽いですね……」
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「そんなもんだろ」
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その横で。
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雪猫がぽつりと言った。
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「怖いなら、とっくに近付いていない」
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静かな声だった。
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焚き火が揺れる。
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マリーは少しだけ目を見開いて。
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それから。
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ふっと笑った。
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「……ありがとうございます」
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マッキーが首を傾げる。
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「そういや雪猫は?」
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「ん?」
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「お前の種族」
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少し沈黙。
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それから雪猫は普通に答えた。
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「化け猫だが」
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マッキーが止まる。
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「……は?」
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「だから化け猫だ」
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「猫!?」
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「今さらか?」
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「いやいやいや待て!」
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マッキーが雪猫を指差す。
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「お前そんなサラッと言うこと!?」
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「割と最初から猫っぽかったですよ?」
マリーが言う。
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「そこは否定しろよ!?」
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雪猫は少しだけ口元を緩めた。
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焚き火の夜は、まだ静かに続いていた。




