第三十二話 焚き火と昔話
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
ぱち。
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焚き火が揺れる。
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森の夜は静かだった。
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遠くで虫の鳴く声がする。
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地下街を出てから初めての、落ち着いた夜だった。
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マリーは焼き魚をふーふーと冷ましている。
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「熱いです……」
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「猫舌か?」
マッキーが笑う。
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「違います」
「普通に熱いんです」
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「それはそう」
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雪猫はもう食べ終わっていた。
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「早っ!?」
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「冷める前に食っただけだ」
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「早過ぎるんだよ!」
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マリーも少し呆れた顔をする。
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「もっと味わってください……」
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「十分美味かった」
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「そういう問題じゃありません」
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マッキーが吹き出した。
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「何か夫婦みたいな会話してんな」
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「ぶふっ……!?」
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マリーが盛大にむせた。
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「な、ななな何言ってるんですか!?」
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「冗談だって冗談」
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「心臓に悪いです……!」
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雪猫は特に気にした様子もなく焚き火を見ていた。
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ぱちり。
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火の粉が夜へ舞う。
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しばらく静かな時間が流れる。
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その後。
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マッキーがぽつりと言った。
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「……そういやさ」
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「ん?」
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「俺ら、お互いのこと全然知らなくね?」
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マリーが瞬きをする。
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それから少しだけ笑った。
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「言われてみれば……」
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「一緒に旅してるのに、不思議ですね」
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「だろ?」
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マッキーは魚を齧りながら続ける。
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「過去とか全部話せって訳じゃねぇけどさ」
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「種族くらいは知っときたくね?」
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その瞬間。
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マリーの動きが止まった。
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「……あ」
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マッキーが気付く。
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「その反応、何かあるな?」
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「い、いえその……」
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視線が泳ぐ。
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分かりやすい。
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マッキーが笑った。
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「もしかして人間じゃないとか?」
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少し沈黙。
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それから。
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マリーは小さく頷いた。
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「……はい」
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「マジで!?」
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「そんな驚きます?」
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「驚くだろ普通!」
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雪猫は静かに焚き火を見ていた。
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特に驚いた様子はない。
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マリーがそちらを見る。
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「雪猫さんは驚かないんですね」
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マリーは少し困ったように笑った。
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それから。
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静かに口を開く。
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「私は――」




