第三十話 地上への帰り道
この作品はとある配信者さん達をモデルにした二次創作です。
実際の人物には関係の無い話なのでもしモデルの配信者を見つけてもその方の配信などで話題に出すのはお控えください。
自分で読む用ですので読みずらかったらすいません。
長い階段を上る。
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地下街から地上へ続く道。
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一段。
また一段。
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湿った空気が少しずつ薄れていく。
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前を歩く雪猫は相変わらず静かだった。
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マッキーはその後ろで肩を落としている。
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「もう二度と地下なんか行かねぇ……」
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「どうせまた行くだろう」
雪猫が言う。
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「行かねぇよ!」
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「似たような場所見つけたら絶対お前入るじゃねぇか!」
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「その時はその時だ」
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「雑過ぎるんだよ人生が!」
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マリーが小さく笑った。
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「でも、少し楽しかったです」
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「えっ」
マッキーが振り返る。
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「マリーまでそっち側行くの?」
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「いえ、怖かったですよ?」
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「めちゃくちゃ怖かったですけど……」
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少し困ったように笑う。
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「皆さんと一緒だったので」
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マッキーが一瞬黙る。
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「……うわ」
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「何ですかその反応」
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「いや何か急に良いこと言うじゃん」
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「そ、そんなつもりじゃ……」
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マリーが少し視線を逸らす。
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その横で。
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雪猫が少しだけ口元を緩めていた。
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マッキーが即座に指差す。
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「おい今笑っただろ!」
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「気のせいだ」
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「最近もう隠す気ないよな!?」
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階段を抜ける。
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その瞬間。
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眩しい光が差し込んだ。
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「おぉ……」
マッキーが目を細める。
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久しぶりの空だった。
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青空。
風。
木々の音。
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地下街が静かだった分、余計に世界が騒がしく感じる。
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マリーも少し安心したように息を吐いた。
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「やっぱり外って落ち着きますね……」
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「分かる」
マッキーが深く頷く。
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「太陽最高」
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雪猫は森を見回す。
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「……静かだな」
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「お前地下街出たばっかでよくその感想出るな」
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すると。
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ぐぅぅぅ。
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沈黙。
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マッキーがゆっくりマリーを見る。
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マリーも固まっていた。
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「……」
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「……」
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雪猫が聞く。
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「腹減ったのか」
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マリーが顔を赤くした。
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「ち、違っ……」
「いえ違わないです……」
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「正直だな」
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「うぅ……」
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マッキーが吹き出す。
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「ははっ、地下街出て一発目がそれかよ」
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「笑わないでください……!」
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雪猫は少し考えた後。
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「街へ戻るか」
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「賛成!!」
マッキーが即答する。
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「今度は普通の飯が食いたい!」
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「普通じゃない飯を食った覚えはないが」
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「地下の無人食堂は十分普通じゃねぇよ!」
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三人は森を歩き出す。
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地下街での戦いは終わった。
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だが。
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旅はまだ続いていく。
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騒がしく。
少しずつ賑やかになりながら。




