↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
52/64

序節 ― 罪は、消えない

 人は、罪を消したがる。


 誰かを傷つければ、謝る。奪ったものがあれば返し、壊したものがあれば償おうとする。それはきっと、必要なことなのだろう。


 けれど、どれほど深く頭を垂れても、起きたことそのものは消えない。傷つけた日も、流れた血も、泣いた者がいたことも、なかったことにはならない。


 忘れてしまえば、罪はまた同じ場所に根を下ろす。抱えたまま潰れてしまえば、その先へ運ぶ命まで失われる。


 ならば、消えない罪は、どこへ行けばよいのだろう。


 土へ還すのか。血の中に残すのか。それとも、別の何かへ変えて、生きていくのか。


 その答えを、わたしはまだ語らない。


 ただ、ひとつだけ知っている。


 あの白い獣は、

 赦すために生まれたのではなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。