圭と麗奈
休日も終わり月曜日になる。学校にも慣れてきていて、登校することにも慣れてきていた。
学校近くの桜は満開でとても綺麗駄。登校中の歩きが自然と遅くなる。
「おおー、綺麗だ。」
「そうだね…。」
「うわぁっ!びっくりした!びっくりさせるなよ。麗奈。」
「私、何回も声かけたんだけど。」
「あっ、そうだったのか。ごめん。」
「別にいいよ。おはよう、圭くん。」
「おっ、おはよう…。」
昨日のことがあったおかげか、声が小さくなる。
僕たち2人は学校の道のりを一緒に歩く。おはようと言い終わると何も喋らず満開の桜を見ながらゆっくり歩いた。
学校に着いたらそれぞれの席に着いた。それからもお互い話さない。静かに座っていた。
「圭!おはよう。」
「うわっ!何だよ龍介。」
「なんか静かじゃないか?」
「何が?」
「圭が。…圭と麗奈いっつも一緒に話してたじゃん。」
「……そうかな?」
「そ、そうだよ。いつもなんか…夫婦みたいな感じで。」
「はぁ!?何だよ!そんな風に見えてたのか?」
「まあ、そうだな。」
なんてことだ。周りからは夫婦!?そんな大層なものに見られてたのか。こんなの聞いたら余計に麗奈と気まずくなる。
「……」
「頑張れよ。麗奈と結ばれるまで応援してるから。」
「ふっ、余計なお世話だ。」
これだからこのイケメンは。
チャイムが鳴り、みんなは座り出す。井上の長い話はみんな退屈そうに聞いていた。朝学活が終わり、授業。授業中麗奈のことを考えていた。なぜ仲がギクシャクしているのか。僕は考えれば考えるほど不思議に思った。早く麗奈と話したい。麗奈とまた普通に会話がしたい。僕はそう思った。
授業はいつのまにか終わり、放課後になった。僕は麗奈の姿を探した。
「あっ、麗奈。一緒に帰ろ…。」
麗奈は歩く足を早めて、僕から逃げるように帰ろうとした。僕は必死に追いかける。
僕は学校の入り口のところで麗奈の肩を掴む。
「麗奈!…何で僕から逃げる!」
「いや…離して!」
「いや、僕は離さない。麗奈が話してくれるまでは。」
僕は麗奈の肩を強く握る。
麗奈は数秒経ったところで、口を開いた。
「私…わからないの。」
「何を?」
「私は話したいのに、何だか圭と話そうとすると緊張しちゃうの。」
「……」
なぜだ。僕も麗奈と話すのを躊躇した。僕は一緒に話したいのに。何度も考えたが、答えに辿りつかない。
「麗奈。僕は麗奈と話したい。また一緒に楽しく話したい。普通にいつも通りに話したい!」
僕は自分の気持ちを吐き出した。
「圭くんも同じ気持ちだったんだ…。うれしい。」
麗奈は穏やかな笑顔を見せる。
「そっ、そうか。」
僕はその後麗奈と一緒に帰った。ゆっくりと、走らずに。
まだ続く高校生活のために頑張ろうと思う。




