ゲームバトル
「まっ、待て!おい待ってくれ!」
学校終わり、僕は麗奈と一緒に走って帰っていた。
「まだまだ本気じゃないよー!」
そう言うと、少しペース上げていく。
「またペースあげるのか…。休憩にしないか。」
「まだまだ、1キロしか走ってないよー!」
「……」
僕は黙って走ることにした。話していても、疲れるだけだ。
僕は5キロの道のりを黙々と走り、麗奈の家にやっとの思いで着いた。
着いた瞬間、力が抜け腰をゆっくりと落とした。
「…はぁ、きつい、きつすぎる!これ毎日するんだよな?」
「当たり前よ。男なんだから甘えたこと言わないの。」
厳しい、厳しすぎる。毎日走ることに付き合った僕がアホだった。だんだん後悔が迫ってくる。
そんなことを考えていたら、隣で麗奈がもじもじしていた。トイレでもいきたいのか?
そうして、麗奈は口を開いた。
「それよりも…圭くん暇?」
麗奈は顔を紅潮させて緊張しながら言ってきた。首を傾げた麗奈は幼く見えて、不服にもかわいいと思ってしまった。
「急に何?暇じゃないやつが走るのに付き合うわけないだろ。」
「それも、そうだね…。それでだけど、一緒に家でゲームしない…?」
「それは、俺に言っているのか?前は僕についてくるだけだった麗奈が、」
「うるさいわね。それが何よ!私だって成長したの。そんなことより、返事はどうなの!するか、しないか!」
「まぁー、するけど。いいよ。」
僕は暇だったのですることにした。
僕は麗奈に引っ張られて、部屋へと向かった。家はアパートの2階の奥の部屋203号室になっている。アパートはお世辞にも新しいものとは言えなかった。
麗奈は僕の腕を引っ張り、自分の部屋に案内してくれた。
「これが私の部屋よ。」
「女の子の部屋だな。」
部屋はシンプルながら、ベットにクマのぬいぐるみがある所が女の子らしい。
「一応、女の子だけどね!」
麗奈は怒り口調で言う。
「それで何のゲームをするんだ?」
「そうだね…そうだ!マ○オカートをしよう!」
「あのかの有名なレースゲームだな。よしやろう!」
僕はテレビの前に座る。
そして麗奈も準備を終えるとぼくの隣に座った。
そしてスタートと同時に走り出す。
よし、スタートダッシュは上手くいった。まずは僕が一番になると。
その後すぐにかめコーラが僕の車に当たる。
「うっ!…麗奈」
「何?」
「やったの麗奈だろ」
「どうだろうなー」
「誤魔化すなよ。絶対次、追い抜くからな!」
こうして激しいバトルが始まる。
「うっ、おりゃ!こうだー!」
かめコーラを麗奈に向かって投げる。
「無駄だよ。かめコーラは、防がせてもらった。」
「何ーー!?」
麗奈はどんどん前に行き、見えなくなってしまった。
激しいバトルが終わる。結果は麗奈が1位で、僕が3位。
「やったー!1位だー!」
「麗奈はゲームも得意だったんだな。いやー、なぜか納得できる。ゲームもできるとか最強すぎだろ。」
そうすると麗奈は大きく息を吸い言った。
「(できないことをなくす)これが私の目標なの。いってなかったけど、私の家は貧乏で…、親に迷惑をかけたくなくて頑張ってきたの。」
薄々と気づいていたが麗奈は貧乏だったのだ。今まで見せてこなかった、麗奈の弱いところ。僕は守りたいと思った。




