新たな最強現る
今日は一限目からバスケだ。
バスケは井上の合図で始まった。
「初め!」
バスケの最中二人だけずば抜けてうまい人がいた。一人はもちろん麗奈だ。あともう一人は誰だ?
「有馬さん!パス!」
麗奈は、バスケ部である有馬夏帆にパスを求めた。
「麗奈さん。はい!」
麗奈はパスを受け取りそのままスリーポイントシュートを決めた。
シュートしたボールは、ゆっくり落ちてくる。そして落ちてきたボールをそのまま取り、一気にゴールに向かって走る影があった。
南だ!
南はそのまま駆け抜けてスリーポイントシュートを決めた。シュートをするまでは一瞬だった。
結果的に麗奈のチームは負けて、南のチームが勝った。
「くっ、くやしいーー!」
麗奈は体育館の地面に座りこみ、くやしさで地面を何回も叩いた。
「麗奈さんが負けるとは…南ってのは何者だ?」
龍介は僕に聞いてきた。
「さあな…知らないよ。」
僕は端的に答えた。
全てが終わり放課後で帰ろうとしていた時だ。
「圭ちゃん。久しぶり。何年ぶりくらいかな?」
後ろを振り向くと南がいた。
「さあー。どちら様ですかー?」
「誤魔化さないでよー!忘れたとは言わせないよ。従姉妹の南だよ!」
「ああー。そんな人もいたかな。」
「もう、圭ちゃんひどいよー。冗談が過ぎるよー。」
そう、南は僕の従姉妹なのだ。昔はよく会っていたものの、最近は会っていなかった。まさか、転校してくるとは。
「まあ、久しぶり。また会えて嬉しいよ。」
「ありがとう。そう言ってくれるのを待っていた。」
「たったったったったっ」廊下の先から走ってくる音が聞こえた。
「圭くん一緒に帰ろー!」
麗奈だった。一限目のバスケを忘れたように元気だった。
「圭くん行こっ、…げっ。」
麗奈は南を見た瞬間黙り込んだ。
「何で、あんたがいるのよ。南。」
麗奈は低いトーンで話した。
「何ですか。バスケの時の逆恨みならやめてください。」
南はきっぱりと言った。
「それよりも、何で圭くんと話しているの?」
「まあ、知らないでしょうね。私たち従姉妹なんです。」
「えっ、ええーー!」
まあ、びっくりして当然だ。南と僕が従姉妹だと想像できないだろう。
「えっ、そうなんだー。怒ったりしてごめん。」
「いいですよ。私と圭ちゃんの関係は知らなかったですし。」
「そうね…」
「そろそろ僕のことを思い出してくれるかな。二人の世界に入らないで。僕のこと忘れてるよー。」
「そうだね。私は圭くんと帰らないといけないの。」
麗奈はそう答えた。
「いや、圭ちゃんは私と帰る!決定事項だから!」
「私たちには部活があるの。」
「いや、関係ないは。私たちは従姉妹ですもん。」
「従姉妹は関係ないー!」
また、二人の世界に入り、言い合っていた。麗奈と南はこの時からライバルになった。




