夢…
凌
「佳奈? どうした?」
佳奈
「凌の夢見た…」
凌
「びっくりしたよ、急に声をあげるから…
どんな夢だったの?」
佳奈
「なんかね、凌が…
凌がね、他の女の人と一緒に歩いてるの」
凌
「はは…なんだそれ笑 ここにいるよ、ちゃんと
もう少しだけ寝よ笑」
「ほら、布団ちゃんとかけて
肩出てるよ
もう少しこっちにおいで」
凌は布団を引き上げ優しく佳奈にかけた
(あったかい…幸せすぎる…)
佳奈はすぐにまた眠りについた
。
。
。
凌
「佳奈?おはよ」
凌はそう言って優しく佳奈にキスをする
それが二人の朝の始まりだ
佳奈
「凌?おはよう…もう一回して♡」
凌
「そんな目で見つめてもだめだよっ
それ、何回繰り返されるかわからない笑
早く起きないと、俺、仕事に遅れるよ笑
ほら、起きよう」
(はーい)
佳奈はキッチンに向かい朝食を作った
凌が好きなメニュー
パンと目玉焼き、簡単な野菜スープ
これが吉倉家の定番だ
凌
「あ、佳奈
今日さ、俺ちょっと遅くなるからご飯先に食べといて」
佳奈
「うん、わかった
ここのところ忙しそうだね」
凌は大きくため息をつく
「そうなんだよね
一人辞めちゃったから、新しい人が来るまでは忙しいよ」
(そっかあ…)
凌は佳奈が一瞬不安そうな目をしたのを見逃さない
凌
「佳奈?
心配しなくて大丈夫
ちゃんと休みはとるよ
佳奈との時間も欲しいしね」
凌はほんとに優しい旦那様だ
佳奈の気持ちをいつも察して、安心させてくれる
佳奈
「凌…ありがとう笑」
凌
「じゃあ、そろそろ出ようかな…
佳奈、駅まで一緒に歩かない?
駅前のスーパーこの時間から開いてるし…
俺は仕事、佳奈は買い物…どう?」
佳奈
「うん、いく!」
凌はいつも仕事が遅くなるなど
佳奈との時間があまり取れないと思う日は
こうして朝、駅まで一緒に歩くようにしている
駅までは5分ほどだが
その少しの時間を大事にしていた
凌
「なあ佳奈、今度の連休さ、旅行いかない?
一泊2日にはなるけど、温泉とかどう?」
佳奈
「わあ、嬉しい♡
いいね、温泉入って美味しいもの食べて…
温泉街を浴衣で歩いたり…」
凌
「佳奈?もう佳奈の頭の中で
俺たち温泉街で手繋いだりしてるでしょ?笑」
佳奈
「…なんでわかるの?
だって、せっかくだからさ…」
凌
「じゃあ、今少しだけつなぐ?」
佳奈
「うん笑」
差し出された左手はいつも温かい
佳奈は凌のその優しくて大きな手が好きだった
凌
「新婚旅行も、まだ行けてないしね
もう2年も経ってるのに…ごめんな」
佳奈
「いいよそんなの、長期で休み取るの難しいし…
たまに近場だけど、旅行も連れて行ってもらってるしね笑」
凌は佳奈の優しさに目を細めた
「じゃあ、旅行どこ行くか考えよう笑
あ、ごめん
電車が来るからもう行くよ」
佳奈
「うん、じゃあ夜ね
いってらっしゃい♡」
凌
「また夜ね あ、スーパーでさ
この前のチーズ売ってたら買っといてほしい」
佳奈
「うん、じゃあ後で寄ってみるよ笑」
凌は小さく手を振り、ホームへと向かった




