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語り夢  作者: 青山獣炭
4/5

第四夜

 三日ほど間が空きましたが、またも夢の幕間のひとときです。


 状況はこの前から随分と悪くなりましたね。部屋に引きこもって夢の本を読み耽り、空想が入り混じったうろ覚えの不完全な夢日記を書きなぐり、ときおり瞑想をしてはそのまま眠ってしまう。腹が減ったら買いだめたカップ麺や冷凍食品、乾物、缶詰をむさぼり喰らう。ゴミは部屋に散乱したまま。廃人ですよね。


 こんな生活が続くようでは、こちら側としても、そろそろある決心をしなければならないかもしれません。


 前に語ったように、貴方はこの身体の行動を決めることができます。それがルールなので。各器官は、基本的には貴方の意志に従います。ただ、危険な時は別です。たとえば両手を怪我しているのに《ボルダリングしろ》は無理な話でしょう。そんな時は貴方に痛みを伝えて拒否します。貴方は、全て思い通りにならないこの身体を、時々疎ましいと感じてますよね。仕方のないことです。


 けれども痛みを伝えるという生易しい方法だけでは、不都合が生じてしまうので、ある処置をすることがあります。暴走が止まらず、さんざん困り果てた末にですが。できればそれはちょっと厄介なので、そういう事態は避けたいのですよ。時間も掛かりますしね。


 貴方の素行が良くなるのを願っています。夢をどうぞ。突然どこかに行ってしまった貴方を、いろんな人が捜している内容にしますか。


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