第四夜
三日ほど間が空きましたが、またも夢の幕間のひとときです。
状況はこの前から随分と悪くなりましたね。部屋に引きこもって夢の本を読み耽り、空想が入り混じったうろ覚えの不完全な夢日記を書きなぐり、ときおり瞑想をしてはそのまま眠ってしまう。腹が減ったら買いだめたカップ麺や冷凍食品、乾物、缶詰をむさぼり喰らう。ゴミは部屋に散乱したまま。廃人ですよね。
こんな生活が続くようでは、こちら側としても、そろそろある決心をしなければならないかもしれません。
前に語ったように、貴方はこの身体の行動を決めることができます。それがルールなので。各器官は、基本的には貴方の意志に従います。ただ、危険な時は別です。たとえば両手を怪我しているのに《ボルダリングしろ》は無理な話でしょう。そんな時は貴方に痛みを伝えて拒否します。貴方は、全て思い通りにならないこの身体を、時々疎ましいと感じてますよね。仕方のないことです。
けれども痛みを伝えるという生易しい方法だけでは、不都合が生じてしまうので、ある処置をすることがあります。暴走が止まらず、さんざん困り果てた末にですが。できればそれはちょっと厄介なので、そういう事態は避けたいのですよ。時間も掛かりますしね。
貴方の素行が良くなるのを願っています。夢をどうぞ。突然どこかに行ってしまった貴方を、いろんな人が捜している内容にしますか。




