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勇者に転生したけど理不尽だ  作者: 甘味好き
邪神へ続く道
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三度目のクラスチェンジ




「………待て」


背後の扉が開き、アザリアスの溜め息が一つ。


「戻って来い。クラスチェンジはもう出来るのだろう」


「………あっ!ほんまや!80になっとるやん!」


「え?」


「3回目のクラスチェンジや。レベル80で解放」


ステータス画面を開けば、パーティー全員がレベル80に到達していた。


そんなシゲ達を横目に、やれやれ、と、再び溜め息が。


「全く頼りにならん一行だ」


アザリアスの胸から取り出された真っ黒い宝玉。


「黒曜石の宝玉。まだ、あのサイズなんやな……」


そのサイズは今までみたどの宝玉よりも小さく、50センチほどだ。


「………小さいなとは思ったけど」


「勇者3で、黒曜石の宝玉は消失(ロスト)しかけたんや。エンディングで、欠片をかざすオーディンがおったんやけど…」


珍しく小声で話す凍慈。ちょっと気にしてるのかな?


「そうなんだ」


黒曜石を台に置くと、アザリアスはチラッとシゲへ視線を流した。


「オーディン、頼んだ」


『頼まれた』


すっと現れたオーディンが黒曜石に触れると、黒い、しかし明るい光がその場を多い尽くす。


【目覚めし勇者】は【聖なる勇者】にクラスチェンジしました!のテロップが。


「えっ!?大神官的なのは!?」


服装はガラッと変わり、ほんの少しだった鎧部分は一気に増えていた。

腰の聖剣の鞘も豪華になり、ヒビの入った中盾はいつの間にかオシャレなデザインの入った盾に。


『大神官程度の貧相な神力なら、古の力を持つ我がやった方が速い』


その言葉を聞いた背後で、他のメンバーも一気にクラスチェンジが終わっていた。


【聖女】は【闇を晴らす者】へクラスチェンジしました!


の、文字と。更に大人びた雰囲気と、大神官のような服装へ。


「ど、どうかな?」


「似合ってるよ」


「シゲも、勇者感増したんじゃない?」


【盗賊】は【怪盗】にクラスチェンジしました!のテロップを背に、凍慈はオシャレ感のある装いへ。

特に帽子が三角形のような、、羽根飾りのついたものへ。


「能力値の上がり幅はやっぱクラス3からは凄いな。あと見た目もええと来た」


「怪盗……。蛮族感はなくなった?でも盗むんだな……」


「次からは予告出して盗むからセーフや、たぶん」


【剣魔法師】は【交わりの術者】へクラスチェンジしました!のテロップと、THE魔法使い!みたいな見た目となったセピア。


「………なんだか、また騎士感がなくなっちゃったわ」


「見た目の変化激しいよね、セピアだけ」


【近衛騎士】は【聖騎士】にクラスチェンジしました!のテロップと光の中から現れたガルーダは……


「………な、なんか変わっ……?」


「ステータス以外は、、特段…」


ちょっと鎧の面積増えたよな、くらい…。

い、いや、ちょっと白っぽさも増したか??


もうちょいなんかあっただろ!という突っ込みの傍らで…



【剣士】は【ソードマスター】にクラスチェンジしました!のテロップ。そして、和風の着物というのか。オリエンタル・ローブ風の月をモチーフにした服装になったリア。


「えー、、僕も違う服きたーい」


 

あんな軽装に見える服で最前線立つんだから、何だかんだでリアは凄いなと思う。


「………まてよ」


そして、凍慈があることに気が付く。


「オーディンは古参、ようは古の神獣や…。サンダーバードも古の神獣。二回目の時、一気にクラスチェンジやれたんちゃうんか?」


「あ……」


わざわざ大神官呼びに行ってとかしてたけど…確かに……。


「出来るでしょうが、、やらないでしょうね…」


ちらっとクリスタルを見るガルーダ


「………やっぱり、神獣はサンダーバードが一番理不尽だ」


そして、、一番の変化は…


全員のクリスタルが…耳飾りとなった事だろう


「ネックレスの方が良かったんやけどな~」


「私はお揃いみたいで好きだけどな~、ね、シゲはどう思う?」


「………お揃いか、確かに。こういうのも悪くない、かな?」


だよね!と笑うアリアと、他のメンバーを横目に。

 


「神獣は……あと、3体……」


 

終りが見えはじめた旅


乾いた声が、、やけに響いた



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