サンダーバードとチュートリアル 中編
****特殊戦闘・神獣戦の説明をします****
聞きたくない!!
聞いたらやらなきゃならないだろ!!!
絶対に聞きたくない!!!
勇者になった覚悟は決めたけど、神獣になってなんて聞いてない!!!
****勇者シゲが神獣となって、敵側の神獣と闘います****
だと思ったよ!!
俺をなんだと思ってるんだ!!
そんなの無理に決まっ……
****移動はほぼ自動ですが、上下左右の動きは移動と同じく“スティック”で行います****
待て、スティック??
なんか、その単語は、、はじめて出たぞ??
え?つまり俺の移動はその“スティック”なるもので行っている??
****通常攻撃、強攻撃、回避は通常戦闘と同じ“ボタン”で行います****
うん、とりあえずこっちの話も聴け
そして、ボタン以外の選択肢をくれー!!
なんで毎回こっちが操作探す作業から入らなきゃならないんだ!!
****魔法攻撃モードになると、魔法攻撃の選択肢が出ます。ボタンで選択して攻撃しましょう。MPはありません****
魔法攻撃モード、MPなしで撃ちたい放題?
え?ズルくない?
****右下のゲージが溜まると必殺技が放てます。こちらも溜まれば何度でも使う事が出来ます****
いや、待とうか
俺たちと随分と待遇の差がある気がするんだが??
****では、頑張って下さいね****
「……頑張って下さい、、頑張れるかぁぁ!!!」
雷が轟く
左上に緑のバーが出現し、50000/75000の文字と……
「既にHP減ってるんですけど!??」
『貴様らに殴られたからな』
「あ、なるほど?言葉わかるぞ、って、そこは回復しとこうよ…」
『最初から聖女に頼めばお互い痛い思いをしなくて済んだというに』
「そんな選択肢なかったからな!?てか、ちょっと根に持ってない!?」
ふわっと体が浮く感覚と、下からの風に乗るようにさらに上空へ
「……ま、待っ、、動かしかたまだわからないっ」
ふらふらぐらぐらと体が思ったように動かない…
難しすぎる!!
『ガルーダは生まれた瞬間、上昇気流に乗って遊んでおったぞ』
「何それ怖い!一緒にするやつ間違ってるからな!?」
そもそも俺はそんなに運動神経よくないんだよ!!
『当たり前だ。ガルーダは過去類をみないほどの騎士だからな。我の自慢の騎士だ』
そうなんだ……。やっぱり凄かったんだな。
あれ?なんか今ちょっと照れた??顔あたりが…暖かい気が……
『しかし、お主はマナの女神に選ばれし勇者。大丈夫であろう』
「待って待って待って、マナの女神と勇者の期待値、ちょっと高過ぎじゃない!??」
絶対に照れ隠しだ!
そんな手には乗らな…
『………さて。しゃべり過ぎて疲れた。我はそろそろ寝る』
本当にこっちの話全然聞かな……、、ん?
「……………今なんと?」
『日課の昼寝の時間を少し過ぎてしまった。由々しき事態だ』
「今、目の前に由々しき事態が発生しているが、それは無視か?」
『ではな勇者。終わったらガルーダに伝えてくれ』
「ちょっと!あんたが頼りなんだぞ!寝るな!闘え!!」
もう、サンダーバードからの反応はない
「こんな奴の騎士とか、ガルーダ聖人君子過ぎるだろっっ!!」
ゴロゴロと空に稲光と轟音が……
「…なんか出てきたぁぁ」
金と黒のドラゴンが雲の合間から姿を現す
【邪神の神獣・ドゥク】のテロップと、、緑のバーとHP50000の文字が表示された。
『宝玉に封印されること幾世……』
なんか喋った!!?
そういえばジェファンっ人もアジ・ダハーカと会話してた気がするし、他の契約したメンバーも会話してる気がする…。
『この恨み、晴らさでおくべきか…、、覚悟しろ、サンダーバード!!』
待って、開口一番申し訳ないんだけどね?
人違いだ!あれ、人?今は鳥、、神獣違い??
どっちにしろ、俺はあんたとははじめましてだからな!?
『破滅の雷!!!』
「あーもう!なるようになれだ!!」
正面の神獣から光線が吐き出され、一直線にこっちに飛んでくる。
そして大事な事に気付いた
「なるようにはならない!!」
いつもの操作!ってなんだ!?
回避、回避ってどうやってた!?回避回避!!
そう叫べばくるっと体は回転しながら光線を回避する。
「ん?どんどん下に下がっ……上昇上昇!!」
なんだこれ、ホバリングが難しすぎる!!
『…………ふざけているのか?』
「ちょっと黙ってて欲しい!」
『…………』
「…えーと、右、、こうか、、ん?左は、、また落ちるっ!」
『…………』
「なんかなれて来たぞ、、また下がるぅっ!!?」
右端に3種類の文字が見えるがそれどころではない。
『…………』
「えーと、、動きはとりあえずなんとか…。いや闘えるレベルじゃないからな、、てか、攻撃はどうやってやるんだ?」
『もう良いか?』
「まだに決まってるだろ!!」
『やれやれ、相変わらずサンダーバードはよくわからん』
そのサンダーバードは寝たよ!!
むしろ別人だ!!積年の恨みだったら気付け!!
てか、サンダーバードもこの状況で寝るって何!!?
「って、、左によれるっっ!?」
本当に、、勇者なのになんでこんな理不尽な目にあわなきゃならないんだ!!!




