サンダーバードとなりし勇者 後編
ドゥクの頭上に【↓】の矢印が
「わかった、あそこまで行けって事だろ……」
とりあえず前に進むのはなんとかなりそうではある…
『いかん、やつに合わせていたら埒があかぬ』
再び前方のドゥクは雷の弾をボンボンと複数発、シゲ目掛けて発射した。
「…回避回避!、、って、なんか、、見える?」
放たれた複数の雷の弾にパパっと◯が付く
「……攻撃?」
その場にふわりと浮き、翼を広げて雷の攻撃で迎撃
『やはりサンダーバード、、この程度では無理か』
待って、やはりって何??
そこは、貴様はサンダーバードなんかではない!とかだろ!?
『ならばこれでどうだ』
槍のような形をした雷がいくつも形成され、再び飛んでくる
「回避、からの、、迎撃!!」
いくつか当たったのか、緑のゲージが減る。
残り、47000/75000
「……くそ、こっちからも攻撃しなきゃ」
迎撃は◯が付くからわかったけど…
ぶわっと向かい風が強くなる
「どれだ、、これか?サンダーアロー!!」
右上に見えた文字を読めば、ドゥクの頭上に雷の雨が。
「よしっ!当たった!」
確実に減るバー。
直後、その場でぐるぐると回転をはじめたドゥク。
「……なんだ、この、、既視感」
あれだ、レヴィアタンもあんな動きをして、、それで……。
《━━3━━》
「必殺技!?」
攻撃しながら進むも、、物凄い向かい風に阻まれてまともに進めない。
《━━2━━》
分厚い黒い雲が広がり……そして……
《━━1━━》
『くらえ!』
《━━落雷━━》
ズドンと背中に衝撃が走り、一気にHPが削られる
20000/75000
『…………』
ふっと風が止まる。
ドゥクの頭上に謎の数字と、【ドゥクがエネルギーを溜め始めました】のテロップと。
「エネルギーを……、まさか!?あんなのもう一回食らったら終わりだ」
一気に加速して距離を縮めながら攻撃を。
画面の端の光るゲージが溜まり、文字が浮かび上がった。
「雷撃波!!!」
はじめてドゥクが後ろに仰け反り、36000/50000
「いける、、押しきる!!」
ようやく周りを見る余裕が出て気がついた。
「これが向かい風で、こっちが追い風か」
風が入り乱れてはいるけれど、風の向きや境目がわかる。
「こっちは上昇気流」
ふわっと浮き、一気に雷魔法をドゥクへと乱射すれば一気にゲージが溜まっていく。
再びゲージが白く光り、、
「雷撃波!!」
ぐらっと大きく傾き、、4300/50000
「……よし!押しき……
『サンダーバード、終わりだ』
轟く低い声と、【ドゥクがエネルギーをチャージしました】のテロップと。
『…………我が最大の攻撃で沈めてくれよう』
《━━3━━ 》
再び先ほどと同じ、強烈な突風が正面から吹き抜け、とてもじゃないが前に進めない。
しかも攻撃も当たらない
「待って、あと少しなのに!こんな時に限っ……」
《━━2━━》
━━我が国にあることわざだが━━
どうして、サンダーバードはそんな言葉を伝えていたんだろう?
━━向かい風が強い日は、逆を向いて飛べば良い━━
どうして、今…それを思い出すんだろう?
━━そうすれば、追い風にのれるだろう━━
「すなわち今日は、前に飛ばなくても良い日と言うこと……」
《━━1━━》
シゲはぐるっと方向転換する
背後からは突風が背中を押し、一気に螺旋状に上空へ
「サンダーバード、、ほんと、、あんたって奴は……」
流されるように風に乗る
そして、雲を突っ切り…バサッと羽音を立てて無風の世界へ
その遥か下に見えるドゥクに、◯が付いた
━━轟雷━━
一直線に真下に落ちる巨大な雷
『…………またしても、、貴様に、、、』
【ドゥクを撃破しました】
その文字は……
雲海を照らす美しい景色と緩やかな追い風にかき消された…




