表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者に転生したけど理不尽だ  作者: 甘味好き
いざ、神獣巡りの旅へ!
PR
49/70

空の騎士とサンダーバード ㊥




ガルーダに案内されるまま、ウィングバードの大神殿へ。


「クラスチェンジですね」


大神官に奥へと通される。


吹き抜ける風と大空の見える、光に満ちた大きな部屋。


その部屋の真ん中、上空から降り注ぐ太陽の下に…巨大なアメジストの宝石があった。


「さぁ、こちらへ」


全員がその真下へ。


「サンダーバード様、お越し下さい」


ガルーダの呼び掛けに…巨大な宝石は……



うんともすんとも光らない



「……え?大丈夫なの?」


しまった、ついいつものツッコミが…。


「サンダーバード様は、今は気分ではないらしい」


のほほんと言う、、困った感0のガルーダ。


待って、気分?


「……え?気分じゃ、ない、、って、何?」


「……最悪や、まだその設定残しとんのか」


如何せん気分屋なものでな、というガルーダの言葉と……


それに合わせるように、アリアがすっと祈りを捧げる


「どうしても、、クラスチェンジしたいのです」


『……✕◯△✕✕』


あからさまにしぶしぶ宝石から姿を現す、巨大な鳥。


全身金色で、瞳は赤く、翼は4つある。


「サンダーバード様。クラスチェンジにお力をお貸しください」


『………▲◆◆』


「はい、勇者様と聖女様です、サンダーバード様。クラスチェ……だめです。終わってからにして下さい」


不満げに再び何かガルーダに言うと、巨大な宝石の上へ。


絶対に今文句言っただろ…、間違いない。


「大神官様。大丈夫です。むしろ今しかありません」


「わかりました。さぁ、クラスチェンジしたい、と、強く願って下さい」


最初のクラスチェンジでも言われた言葉


しかし、あの時とは…少しだけ…意識が違う…



「もう、逃げない」



次は、理不尽に敗けない為に



【貴方にマナの導きがあらんことを……】



どこかで誰かの声が聞こえて、カッと光に包まれ、光が弾けるように広がった……。



【駆け出し勇者は“目覚めし勇者”にクラスチェンジしました!】


の、テロップ、バンバンと上がるステータスと、再び変わる見た目と。



アリアは、聖女へ。

少し、神官のような見た目と、大人っぽさが加わり…。


凍慈は、盗賊へ。

両腰にダガーを下げる装備へと変わり、少しフランクな装いへ。


そしてセピアは、剣魔法師へ。

再び騎士のような見た目になっていた。



「……光に進むのに盗賊なんだな」


「改心していくんや」


「じゃあ、盗みは卒業?」


「せやな、募金箱に寄付でもして貰おうか」



そしてもう一人。

【近衛騎士にクラスチェンジしました】というテロップが流れる。


振り返った先では、ガルーダが白い甲冑を身に纏っていた。



「……仲間入りか。やっぱりアメジストは」



凍慈の小さな呟きは…今は聞かなかった事にした



「国王陛下にご挨拶申し上げます」


その流れのまま、ウィングバードの王城に案内される。

王の間の玉座に座るのは、ガルーダと同じ鷲亜人だ。


「ガルーダ……」


「……条約通り、私、サンダーバードの騎士はこれより、勇者一行と共に宝玉を守護しに参ります」


その言葉を聞いたウィングバードの国王は、「お前を失う事になるかも知れないのか」と呟くと両手で顔を覆い、、長い間のあとに言葉を絞り出した。



「……頼んだぞ、、ガルーダ・ウィングバード」



すっと儀式的に頭を垂れるガルーダは、少しも揺るがない


「御意。準備が整い次第、勇者一行と…アメジストの宝石のある、“天空の頂”へ向かいます」


ああ、そうか。ガルーダ……、君は…皇太子なんだな……。


「ガルーダ…、いえ、、勇者一行に…、マナの加護があらんことを」


皇后がそう言ってガルーダを抱きしめ、涙を流す。


「……母上、私は必ず戻ります」


この世界に降りたってはじめて、、普通の親子の反応を目にしたかもしれない…。




「本当に、、来て良かったのかな……」


「騎士になった日から、私の世代はこうなる事を覚悟して過ごして来た。良かったのではない。これは運命だ」


今までは意識しなかったけれど、邪神を倒す。


すなわち、“死ぬかも知れない旅”に行くという事。


「……やっぱり、、俺には少し難しいよ」


それを【運命(さだめ)】だと言うガルーダが…


王城の廊下を胸を張って歩くガルーダが……眩しく見えた



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ