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勇者に転生したけど理不尽だ  作者: 甘味好き
いざ、神獣巡りの旅へ!
26/44

海戦国家、アトランティス!㊥




昼食を食べているあたりからはっと意識が覚醒する。


「なんや、ぼーっとして」


「え?いや、、あれ?」



《アトランティスの郷土料理》を食べました。


【HPMP 自動回復15%】

【物防魔防 10%アップ】

【獲得賞金 10%アップ】


が、付与されました。

というテロップと同時に、凍慈が最悪やーと項垂れる。


「ん?何が?」


凍慈の言葉より、どちらかというと状況把握がやや追い付かない。

今、何時の何のご飯を食べてそんな事に……?


「なんもないのに食事効果つくわけあらへんやろ!」


てんぱってるシゲにはその言葉の意味を「なるほどな」と理解するのは難しく……


「え?どういう、、、」



しかし、凍慈のその言葉はすぐに理解する事になる。



ゴン……


船体のどこかで、鈍い音が響いた。


ほら来たと小さく呟いた凍慈とほぼ同時


船がガタガタっと大きく振動し、食堂からすぐの甲板が騒がしくなり、一気に他の一般人が雪崩れ込んで来た。


「な、なに??」


「化けもんだ!!船が化けもんに!!!」


「落ち着いて!落ち着いて下さい!」


同時に船員も入って来て客を落ち着かせようと試みているが、一気に船内がパニックへ。


「今、救援の狼煙を上げましたので!!」


その船員の声も、船内の叫び声にかき消される。


どんどん大きくなる揺れの前では、意味をなさない。


「無理だ。間に合わん。行くぞ」


セピアが立ち上がると、一足飛びで叫ぶ船員の前に。


「私達は邪神退治をマナの女神より仰せつかったクリスタルの騎士だ」


パニックになっていた客が一気にセピアへと視線を移動させる。


すっと光輝くクリスタルを掲げればあれだけパニックになっていた客は一気に静まり返った。


嫌な予感。


「勇者一行、事態の収集を買って出る。他の者を安全な場所へ」



え?なんで?やだよ?



「おお、神は我々を見捨てなかった」



勇者かもしれないけど、俺たちも避難しようよ


あれだけパニックになっていた客は一気に冷静になり、「頼みます!」とか「助かった」とか言っている…。



「ここまで来たら水戸黄門のアレじゃないか…」


「アホな事言うてないで行くで!!」


「いーーやーーだァァァァ!!!」



勇者だからって理不尽だっっ!!!




(半ば強制的に)甲板に飛び出す。


それと同時、海面が大きく盛り上がり海の壁が出現。


「ギャァァァァ!!!」


と、一般人が食堂で叫んでるのと同時、恐らくシゲも叫んでいた。


「何あれぇ!!?」


その答えはすぐさまかえって来た。



「クラーケンだーーーー!!!」


「普段は海底にしか現れない怪物が、、なんでこんな場所に!?」



「あ、あれ、クラーケンっていう…、、ひえっっ!!?」



ドン、ドン、ドン、ドン。


四本の巨大な触手が甲板へ叩きつけられる。


足元が揺れ、体が大きく傾いた。



「落ち、、ない。良かった。イカ?」


「イカやない、クラーケンや。情けない声出してないで片付けるで!」


悪かったな、情けない声出して!!


「……ん?」


待って待って待って。

何でみんなそんな平気な顔してるの?

ビビってる俺が変みたいじゃん。

俺、勇者とか言われてるけど、こうみえて一般人だからね??



「水系か…。少し苦手だな」



セピアがそう呟く。


え?苦手なのに退治買って出たの?やっぱり今から避難しよう。

てか、今さらだけどさ、、苦手とかの説明聞いてないぞ???



「俺も氷系やから微妙やな。アリアは後方支援頼むわ」


「……それって、、つまり」



****勇者シゲ****



不自然に一時停止する世界と謎の声。



****属性の説明をします****



ありがとう。でも一言言わせて欲しい。


今更かよ!!!

絶対に忘れてただろ!!!



****クラーケンですが、水属性です。水属性に強いのは風属性になります****



風か。いないな。

いないってどういうこと??



****ちなみに、基本の属性相性は


氷 → 風 → 水 → 炎 → 木 → 土 → 雷 → 氷→……


矢印の先が弱点になります。覚えておくと損はありませんよ。では、よりよい旅を****



「……思ったけど、ファフニールの時も弱点いなかったよな?セピアがたまたま水使えたけど。どんな嫌がらせなの?こんなもんなの?」


「そんなわけあるか。絶対これ、あの転生の女神のルートやろ。もっと良いルートあるからな!」


「あ、やっぱり?」


「クラーケンはシゲメインでしばき倒すで!気合い入れや」


「やっぱり理不尽だ!!」



すっと剣を構え、凪払いを。


「思ってたより柔らかい?」


黄色のクリティカルだったとはいえ、300オーバーのダメージ量にびっくり。


「ファフニールの後やと、そう感じるやろな。セピアは、、しゃーない…」


ちょっとむっとした顔を見せるセピア。

え?どういうこと?となったが、彼女の装備を思い出す。

確か【火炎の騎士一式】


「あ……」


ー火炎のサーベル(炎属性付与)ー

切りつけているが灰色の減少ダメージはそういうことか…。



「おっと、本体来たで」



水面に浮かんでいた部分から更にせり上がり、シゲの絶叫と同時に全身が姿を現した。



「無理!帰る!!今すぐ!!」



[カーバンクルの奇跡]



その声と同時に召喚ムービーがカットイン。


【物防・魔防御アップレベル1】

【HP自動回復レベル1】

【即死攻撃1度のみ回避】


の、テロップが流れる中、もう1つのムービーがスタート。



[火龍のブレス]



セピアがドンと地面にサーベルを突き刺し、その足元には大きな前足がズドンと現れる。

大きな雄叫びを上げ、上空に飛び上がった瞬間。

ファフニールの顔のドアップ、からの口から赤黒い火炎がクラーケンへ。


2000ダメージの文字と、

【物攻・魔攻アップレベル1】

【敵がやけど状態になりました】


の、テロップが。



「いや、あの怪物やってくんないのかよ!!」


「そんなわけあるか。召喚魔法なんやおもってんねん」



倒すのにあんなに苦労したのに!


理不尽だ!!




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