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勇者に転生したけど理不尽だ  作者: 甘味好き
邪神へ続く道
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聖剣復活への道 ④



ここに来て、由々しき非常事態に突入していた



「嘘やろ……、下手過ぎる……」


凍慈のドン引きした声と……


「…………ま、まだ、チャンスはありますし!」


励ましてくれるワルツと……


『…………』


その遥か彼方、見下ろす視線と……



「待って、本当に……俺はゲーム初心者なんだよ」


「せやいうても……」


遡る事、十数分前


採掘ポイントに到達したまでは良かった



「勇者様!オリハルコンの採掘お願い申し上げます!」


「…………え?俺が?」


「はい!今お持ちの聖剣で、ささっと!」


わけがわからないまま……採掘ポイントへ行くと………



ミニゲームなるものが発生



「えーと?タイミング良く……この真ん中に来たら○ボタン?」


ボタンがないんだから、そろそろ違う選択肢をくれないか?


まぁ、とりあえず○が付いたらいつもみたいにやれば良いんだな、簡単簡単。



そんな事を思った時期が、俺にもありました……



「あ、、またズレた……」



━━オルゴ鉱石をゲットしました!━━


━━鉄をゲットしました!━━


━━金をゲットしました!━━


━━魔物の結晶をゲットしました!━━



左右に素早く動くバー


タイミング良く叩き、ど真ん中だったら恐らくオリハルコン



「…………今、絶対真ん中だった!」


「鉄やな、失敗や」


「ちょっ、俺の反応よりタッチが遅れてない!?」


「次は銀か……。失敗や」


「違う!こっちの反応が俺についてこれてない!!」


「…………金。換金アイテムや、良かったな」



待って、本当に理不尽なんだけどぉ!??



「まだ?」


リアがハァーと溜め息をついて、シゲを覗き込む。


「見たらわかるだろ!!」


「またポイントに戻るの~、そろそろ面倒くさぁい」


「俺はこういうの、一番苦手なんだよ!」


どうして勇者しかやれないんだーー!!理不尽!!!



「す、すみません。オリハルコンは一番硬い鉱石でして……。同じ性質の聖剣でしか採掘する事が出来ないんです……」


その理論はわからんでもないけど!!


もうオリハルコン多めに採って、専用ハンマーかなんか作れば良いんじゃないか!?


「凄い天才的な事思い付いた!!」


「……今度は雷の結晶か、、次はこっちのスポットや……」


「聞いてる!?」


『…………』


「そもそも、この手のバータップシステムは色んなゲームでよくあるやつやで?」


こんなのが“よくある”だと?

苦手な俺は既に門前払いじゃないか……。


「中にはトラップでダメージとか……」


「最悪じゃないか!!」


「まぁ、素材出るだけ良心的ってこっちゃ」


確かに……出るだけマシ……

いや待て、騙されるところだった。


そもそも、それはどういう仕組みなんだ?

タップ箇所で出るものが違うとか、いくらなんでも理不尽だと思うぞ??


「それなら得意なやつがやってくれー!」


「聖剣使えるの、シゲだけだもんね……」


あはは、と笑うアリア。


「……やっぱり聖剣ハンマー実用化を今すぐ」


繰り返す事、何十回目か……


ようやく真ん中にバーが重なり……


カッと光輝く鉱石が出現した



「……二度とやらないからな!!」


大事な物【オリハルコン】を入手しましたのテロップ。


「聖剣ハンマーは諦めたか……」



その直後だった


背後で石がパラパラと頭上から落ちはじめる


そして、ガラガラッと大きな音を立てて人くらいある水晶がドンっと正面に落ちて、砂埃を上げる。


「なんだ?」


「か、帰り道が……」


ワルツの声の方を見れば、来た通路が塞がれていた。


「マジかよ」


「だ、大丈夫ですよ!抜け道があります」


ワルツに案内される道を走る、その直後


今度は遠くで大きな音がなり……煙が上がる


「……あっちは、ワンダの方角」


自然と全員は、気が付いたら走り出していた



「……セーブポイントと、金の女神」


拓けた場所に出ると、お馴染みのキャンプ地


「……土、、ワンダ。嫌な予感がする……」


ボソッと呟いた凍慈。

凍慈の「嫌な予感」は毎回録な事がない…。


「わ、ワルツ…。この地にいるヤバいモンスターって……?」


「大丈夫です!お師匠様が仰ってましたが、この間オルブラッド王であるアザリアス様が、この地に封印されていた邪神の仲間、ユルルングルを討伐されました」


お、俺でも知ってる有名なやつだな。

神話は中々凄いんだけど、今までのもそうだけど……。

この世界だとモンスター扱いなのはなんだか面白い。


「さ!皆さん腹ごしらえしましょう!」


ワルツがささっと料理を開始。


「ドワーフ族のは……ちょっと独特なので……。地上の方に馴染みのありそうなスパイスにしますね!」


【ワンダの郷土料理(地上人向け)】のテロップ


見た目はポトフベースのミネストローネのような。

少しだけ赤く、トマトの香りが漂う。

ミンチ肉というよりも、角煮のような肉がゴロッと入っていた。


「……この、肉。はじめて食べたかも」


多少の歯ごたえはあるけれど、丁度よく肉の旨味もしっかりある。


「それはさっき倒した、プチドラゴンのお肉ですよ!」


「へー、美味いね」


「私もはじめて食べたわ」


セピアたちにも軒並み好評だ。


「ワンダではプチドラゴンの肉料理が主流ですね~」


備え付けのフランスパンのようなのをスープにひたし、大満足の一品。

一回食べたのは勝手にレシピに載るのは良いところ。


「よし、行くか、ボス」


【魔防+30】が付与されました

【土属性+30】が付与されました

【地形ダメージ軽減】が付与されました


「……………やっぱ嫌な予感するんやが……」


「ボス前に不吉なこと言うなよ~」


全員が足早にその先へと向かう……殿……


アリアの足は、一度だけ止まった


「…………あれ…、ドラゴンの、、肉?」



アリアの小さな呟きは、急ぐ足音にかき消された…





更新日が少し遅くなります、申し訳ありませんm(_ _;)m


新作のソフトが一気に出まして……。

待望のFE、アナデン、ウォーロン2プレと、すみません…そっちに時間を使っちゃって……。


なるべく3日か4日の間隔で出します( ̄▽ ̄;)


ラストと主要なエピソードはもう既に最初に出来てますので、残り道中の作成のみとなります(ワンダ編のラストも終わってます)。


残り見えて来ましたが、ラストまでよろしくお願いいたしますm(__)m

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