↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者に転生したけど理不尽だ  作者: 甘味好き
邪神へ続く道
PR
105/131

ボス戦、ベヒーモス!㊦



ピタリとベヒーモスの脚が止まる



「………絶対、ここから出さない!!」



入り口の一番近くにいたアリアの杖が光る



「お願い!ウンディーネ!!」



ざぽん……と水が沈む音と、アリアは丸い水の膜の中に


バトルフィールドのギリギリ内側を水がぐるぐると回りはじめる


ウンディーネが姿を現し歌を唄えば、水が渦を巻く


歌声が、空気を震わせる


次の瞬間


一気に四方八方から水流がベヒーモスに襲いかかり



【水源の歌声】

2500ダメージ

全体回避アップ

敵にスロウ付与(継続10ターン)



水が破裂し、、水浸しのベヒーモス


『……聖女は、貴様か』


その瞳は再び煌々と紫に光り、アリアを睨み付ける


『………マナの女神より召喚を幾度、許されし邪神最大の邪魔者。ふむ、手土産に消すのも悪くない』


バタバタと身震いして水飛沫を飛ばした瞬間、その角はもう、アリアに向いていた


「アリア…、後ろに!」


何とか追い付いたシゲだったが、盾を構えるのが精一杯だ



━━━目を凝らせ━━━



「?」



━━━真っ直ぐにしか走らない━━━



頭の中を流れる声


「オーディン?」



━━━奴の動きは一本道━━━



足元には赤い線


そして、ベヒーモスの背後で砂埃が上がる



━━━盾を使え、軌道を逸らせ━━━



「アリア……。スロウ、、ありがとな」



おかげで、動きが見える


スロウを受けたベヒーモスは


さっきとは比べ物にならないほど、ゆっくりとした動きとなっていた



「カウンター!!!」



角が盾に触れる、その瞬間


盾を横に流せばベヒーモスの巨体はバランス崩し


その瞬間、剣を振り下ろす



「よし!」


大したダメージではない、その確かな一撃



「スロウは、10ターンだったっけ?」


ベヒーモスに技を打ち込んだリアが、再びシゲの前に立つ。


「……その時間があれば、倒せる」


後ろに飛び退いたところを、ガルーダが脇から一撃を


「お、重力の塊石ゲット~♪これ高く売れるんや」


黒い塊を自慢気に見せる凍慈


「はぁ。こんな時に……」


「エクスプローラー」


セピアの炎魔法がドンッとベヒーモスの足元で大爆発し、ベヒーモスは一気に体勢を崩した


 

『……勝てもしないだろうに、何故戦うのか。意味がわからん』


 

再び低い体勢、向けられた角


足元には赤い線


しかし、その攻撃が再び通る事はない



「カウンター」


今度は巨大なガルーダの盾がベヒーモスを軽々と弾き飛ばし、その間に全員の攻撃が当たり、確実にHPを削っていく



『………どうやら、ここで全滅したいようだな』



「……あ、、あれ、どうやって回避するんや?いや、なんか方法あるやんな……?」


「え?なにその不吉なセリフ……」



天井が、なくなったかのような深い闇色へ



ズドン!ズドン!

と、何かがどこかに落ち、足元を揺らす


「……石?」


「必殺技や」


「え?今までのは?」


「ただの通常攻撃や」


「……そんなバカな」



シゲよりも巨大な石がいくつか落ちて来て


ベヒーモスの紫の瞳はカッと見開かれた



『メテオ』



遥か天井から覗く、その巨大な隕石のようなもの


「う、嘘だろ……」



『潰れて死ぬが良い』




それは、唐突に訪れた



地下の空間に、降るはずのない小雨がパラパラと降りはじめる



「……ボスのHP、残り4割くらいが発動条件ってとこやったか。もしくはターンか?」


「……え?」



シゲのクリスタルが共鳴するかのように振動



「……オーディン、召喚」



目の前の【オーディン】の文字に、そっと触れる



その背後から、パカッパカッと、蹄の音が鳴り響く



『何故貴様がここにいる!オーディン!』


再び角を下に向けるベヒーモス


『悪を滅するため』



透明の剣が引き抜かれ、落下して来る巨大隕石へグレイプニルが空間を駆け上がる



━━斬鉄剣━━



空間ごと切り裂く漆黒の一撃



バリンと音を立てて、あとにはキラキラと光る破裂した魔力の残骸が散らばった



『………貴様らの事は覚えたぞ』



その声は頭上からした


見上げた先


シゲ達の頭を飛び越えているベヒーモス



『完全に復活した時、貴様らを屠ってくれる』



「待て!!」



既に扉から飛び出しているベヒーモス


通路の左側を跳躍し、シゲ達の乗って来た足場を踏んで飛び越え


そのまま走り去って行った



「……逃げられた!追いかけよう!」


「でも、足場」


アリアが見つめるその先…


ベヒーモスが踏んだ足場は……


奈落の底へと落ちてしまっていた……





ボス戦、ベヒーモス!㊤で最後の部分にミスがあったので、修正をしてます。

㊥の後書きもあとからだったので、こちらでも(汗)


シゲ達、正しくは右側から来ています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。