8.モヒ
ハリコを出立してから2日。拓けた街道を走ったためか魔獣にも遭わずドーネに到着した。
泥下の蓮の人たちは一応護衛中だから食事・補給・護衛の3班に分かれると言って
護衛班を残し街の中に向かっていった。
「それで、雇い主さんは何から始めるんです?」
「うーん。休憩、補給、食事の順かな。
規模の小さい街だから大勢で押しかけると迷惑になっちゃうから。」
「5人を大勢とは言わないでしょうけど…了解しました。」
のんびり会話しながらパーキングエリアへ向かう。
この異世界、歪ながらも車社会が浸透しているため駐車場がそこかしこにあり、
中には道の駅やハイウェイオアシスのように市場と併設しているものもあるのだ。
大型の駐車場にはナンバリングされてパーキングエリアと呼ばれ
今回のように集合場所としてよく利用されている。
集合場所、ということは当然様々な人が集まるわけで。
「よォ、兄ちゃん。ちっと金貸してくれない?」
中にはこんな感じのヒャッハーさんが仲良くunk座りしている場所もあるわけで。
「私達の護衛中にそれを言うのかな?」
「度胸あるね、どこの組織?」
「何?サンドバッグになりたいって?」
「そんなにこの人襲いやすい顔ですかね…あ、三輪バイク目当てですか。」
この手合いのための護衛なわけで。
「見てわからないものかね。」
泥下の蓮のリーダーがため息をつく。
あきらかに護衛してますという雰囲気を出しているにもかかわらず
雇用主が喧嘩を売られたことに腹が立っているらしい。
要はメンツを潰されたわけだ。組織の頭として怒って当然の話である。
本当は教育してやりたいところだが、護衛の仕事中なので悩ましいと苦笑していた。
最強のモヒカンは職業ナース




