第九話お爺さんと少女のコンビも規則外?!
「ふむふむ。」
自動餌やり器を調べているマスカお爺さん、虫眼鏡を使ったり道具箱で小さな棒で点検したりと色んなことをしていた。
「この魔道具は誰が作ったのか気になるのぅ。」
「爺さん。」
「おっと悪い悪い詮索する気はなかったんじゃが。この魔道具は高品質な魔道具でのぅ。魔石の交換を必要としておらんのじゃ。」
「それってつまり…?」
「雇い主や、動力には魔力が必須なのは知っておるのぅ?」
「あ。」
そうだ、家電製品も電力を必要としているように魔道具も魔力を使わないと動けない。何処から動力が来てるんだと思われてもおかしくない。
「アナザーワールドではのぅ。動力問題というものがあってのぅ。どの国も喉が出るほど欲しがっておるんじゃわ。」
「何処ぞの国がいい例だ。」
「ルルイエ国か…あの国はろくでもないからのぅ。」
「いい噂聞かないィ。」
「あの野郎もあの国出身だが…腕がいい。雇い主。その野郎も雇うことも視野に入れた方がいい。あいつは戦力になる。」
「武力ってことですか?!」
「そのくらいこの場所は喉から出るほど欲しがるということじゃ。ルカだけでは心もとない。」
「辛辣ぅ。」
「事実じゃろうが。さてさて何を作って欲しいのかのぅ?」
「実は…」
かくかくしかじかと説明すると頷くマスカお爺さん。材料はあるのかのぅと聞いてきた。あ、そうだ。どちらにせよ材料が必須だ。
「…ふむふむ。使ってみるかのぅ。」
「はい?」
「鉱山があるやも知れん。ワシの作った探知機で調べてみようかのう!ガハハ!」
「そのせいで狙われてんだろうがよ爺さん。」
「言えてるのぅ!」
な、なんだか今聞いてはいけないことを聞いた気がするけども聞かないフリをしておくことにした。ここからも出荷出来ればいいんだけどなぁ。
「ここはルルイエ国から遠いインドラ国の近くじゃからのぅ。野菜不足で買い取ってくれるやもしれん。」
「インドラ国?」
「うむ。スパイス文化として根強い国でのぅ。カリィなどが名物じゃ。」
「インド?!」
「インドラ国じゃ。」
「あ…いやすみません。」
どう考えてもインドだ!?スパイス文化って聞いてもしやとは思ってたけど…インドかぁ。なんでインドラなんだろ。インドでいいのでは?
「よく分からんが詳しいことは聞かんぞ。」
「その方が助かります。」
「さて探知機を…反応が凄い?!」
「ここら辺ー?」
「そうじゃのう…誰か掘ってみてくれんかのぅ?」
という訳で採掘も出来るのか私はツルハシが出てきたので掘ることに。おお、体力が減った気がしない。この中では疲れないということか。しばらく掘ると何か出てきた。
「おお、これは?!」
「鉄か。」
「てつぅ?」
「鉄ですね。あ、銅まで。」
「鉱脈か?にしては…うむむ、考えても埒が明かん!掘るのじゃ!」
「掘るぅ!」
採掘を始めると何故か私だけ採掘した鉱石が増えていた。何故に?採掘スキルってあったっけ?他のみんなは…1個だけか。なんで?
「掘った鉱石が増えとるとは…採掘スキルはここまで出来るものなのか!ガハハ!凄いのぅ雇い主!」
「得意分野は採取系か。」
「凄いぃ。」
褒められたことなんてなかったものだから嬉しくなって掘りまくってしまう。何個になったかは分からないけど…気になるのは。
「鉱石がインゴットになっとる?!」
「錬金術師じゃねぇよな雇い主。」
「違います。」
「うむむ、益々謎じゃ。」
※【牧場ゲーム】スキルの効果です※
「じゃが手間が省けたわい!さてと…加工しようかのう。」
「ハンマー任せろぉ。」
「おお、悪いのぅ。」
「お爺さんがやらないんですか?」
「ジジイと呼ばんか雇い主!じゃが特別に教えよう。ルカはワシよりパワーがあるぞ。」
ハンマーを渡すマスカお爺さん、そして実際ルカちゃん…が持つのではなくペットである触手が持って。ってか。
「その触手、炎出してません?!」
「まあルカのペットじゃしのう。魔法も使えるのじゃ!」
「ルカのペット凄腕ぇ。」
いや凄腕所じゃないですってば?!謎が多すぎるルカちゃんのペットちゃん!?ってか名前ないの?
「ルカのペットはペットなのー。」
「名前は決めておらんそうじゃ。まあ名前をつけた所で名前を覚えられる知能がある訳ではないからのぅ。」
「まあルカのペットだからな。」
「ええ…」
それって使い魔というのでは?という前にルカちゃんのペットちゃんはハンマーを持ち上げ、火で柔らかくしたインゴットを伸ばしていく。手際がいい。
「こんなものぉ?」
「そうじゃのう後は…うむ形になってきたのぅ!」
「がはは。」
「シロさんツッコミを入れるべきなんでしょうか。」
「無理に入れるな疲れるだけだ。」
デスヨネーという前に私が元の世界で普段見てきたような炊飯器と精米機が出来上がった。ちなみに銅色なのはこっちの方がいいらしいとの事。
「染色はせん主義でのぅ。」
「こっちの方がロマンあるぅ。」
「そういう事じゃ。」
「一癖もあるだろ。」
「一癖所じゃないです。」
癖がありすぎるお爺さんだ。炊飯器と精米機を使用してお米を抱き上げたのを見て腕はいいんだよなぁ…と思いながら見守っていたのだった。
私はお味噌汁とお米と沢庵があったらいいな人でもあります。




