第四話スタッフもチートであった
冒険者ギルドとはよくある異世界転移ものでは鑑定出来るもので主人公がチートだとバレてしまう展開がある。或いは鑑定が出来るものがなくても最初は周りから舐められて後で強者だとバレる展開がある。だが今回は鑑定が国宝もない…つまり私のスキルがバレることもない。商人ギルドから出た私はガッツポーズをして稼いだお金をアイテムボックスに入れ、ギルドマスターに挨拶し終えて商人ギルドから出た。か、稼いだ…とは言え。砂糖を含む製品はやめにしよう…決意を改めて私とシロさんは歩いていた。
「鑑定スキルねぇのかこの世界。」
「そうみたいですね…ん?」
シロさんが気になるワードを言った。この世界って言ってない?思わず見るとああ、といった感じで話し始めた。
「俺はこの世界の住人じゃねぇ。アナザーワールド…言わばこの世界の裏側の住人だ。こっち側の人間は知らねぇがな。」
「はぇ。」
「にしても求人を見てきたが…本当にこの世界には鑑定スキルがないに等しいな。」
「国宝らしいですよ。」
「ありゃ確かに便利だが同時にやばい代物だからな。誰かのステータス丸見えとかチートだろ。」
チートって分かるんだと思っていたら文明がこの世界より発展してるからな。とあっけなく言った。呆気なく言わないでください。
「俺みたいな実力者なんてごまんといる世界だと思え。」
「チートワールド。」
「いやアンタも大概だからな…にしてもこの世界の文明レベル…どう考えても低いな。食糧難なところは食糧難と考えてもいい。後アンタ、警戒心はあとから来るタイプだろ。」
「あー…」
日本人だから警戒心そんなないんだよね。まあつまり先程警戒していたのは高級品を簡単に出した点だろう。商人ギルドとは言え相手がもし仮に私を殺してでも盗むタイプだったら…なんて考えてくれたのだろう。まあ確かに警戒するべきだったか。
「自分の店持ったらそんな事ないんだけどなぁ…」
「商人になるのなら拠点を見つける必要がある。」
「デスヨネー。」
そうそれが一番の難点だ。領主がまともなところを探さねば。ファーム国は近いからいいとして…うーん。いい国なのかなぁ。
「ここだ。」
冒険者ギルドへ入ると全員私の後ろにいるシロさんを見ていた。よく考えてみればシロさんって美丈夫だよね…そりゃ目立つか。
「な、なんだあいつ?」
「あの見た目で冒険者希望か?」
「騎士なら分かるが…」
「おい。」
「あー、えっと…冒険者になりたいのですが。」
「いいですけど…そちらの方も?」
「ああ。」
「ではこちらへサインを。」
ありゃ結構スムーズに行ったぞ?周りを見るとチラチラとシロさんを見ている…美丈夫だから?いやうーん…それだけじゃないよね。
「どっかの坊ちゃんか?」
「あの装備…」
「周りが気になってるので私も気になるので装備について教えてください。」
「雇い主であるアンタがそういうのなら教えてやる。これはよく取れる鉱石で作ったものだ。」
よく取れるってことは銀?それとも鉄?と思ったら予想を斜めにいった。その鉱石は確かに牧場ゲームでは思ってたより安値で売られているとんでも鉱石…そう。
「オリハルコン。」
「何言ってるんですか?!」
思わず大声で言ってしまった。そう簡単に言うものじゃないよ?!周り固まってるじゃん!笑うのかと思っていたら全員坊ちゃん所じゃねぇ!と騒ぎ始めた。そりゃそうだ!!
「どっかの貴族どころじゃねぇ!王族だろ王族!」
「やべ、オレ睨んでねぇよな…」
「不敬罪とか勘弁。」
「俺は王族じゃねぇよ。」
「王族と勘違いされてもおかしくない装備ですからね?!」
「騎士なんてよく着てるだろうが。」
「聖騎士でも着てねぇよ!!」
「やべ、あんな装備出来る国ってどこだよ。」
「あ、あのー…ファーム国に行きたいんですけど。」
「護衛の依頼ですね。」
受付嬢さん引き攣った笑みを浮かべてるよ!そりゃそうだわ私の用心棒であるシロさんの価値観が違いすぎる!私はまともな方だから!この人と同じじゃないよ!
「そちらの方は…」
「用心棒です。」
「…護衛を本気で志望するのですか?」
いや一人だけじゃ限界なんでと説明すると確かにどんなに強い人でも限界はありますものね。と納得してくれた。思考放棄してるんじゃないかってくらいアッサリした回答だけども。
「えっと…今空いてるパーティは。狼の牙はBランクですがよろしいですか?」
「B…ねぇ。赤オーガは倒せるか。」
「シロさん、私が聞くので。」
「レア魔物を倒せるパーティは早々いないと思うんですけど…」
「あれがレアねぇ…」
シロさーん、何を基準で強さを判断してるんですか?後で説明してもらわないと…けどその前に!
「そのパーティでよろしくお願いします!食事はこちらで持ちますので!支払いは…金貨1枚で。」
「その上で食事付きですか?!」
「あ、あはは。」
そんなに以外かな…と思っていたら呼ばれた狼の牙さんの皆さん。この世界の冒険者らしい見た目の人達だ。シロさんを見た途端引き攣った顔になってたけど。
「あれはオリハルコンだよな?」
「あの剣は名工が作ったものと見た。」
「何処のお嬢様なのかなぁ?」
「エレナ、深いことは聞くな。」
「はーい。」
あ、まともな人達だと私の事情を効聞くなと言ってくれたパーティ【狼の牙】のリーダー、テンペストさんと握手したのだった。
「食事を楽しみにしてるよお嬢さん。」
イケおじいいですよね(関係ねぇ。)




