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 昨日も今日も明日も同じ一日。少しずつ違うのかもしれないが、俺は高みに行くことも低みに向かうこともなく、同じところをぐるぐる回って疲れて、休んで、その繰り返しに意味があると思い込んでいるだけかもしれない。辛いなと思っても相談する先もない。自殺しようなんて考えたことは山ほどある。


 だが自殺していいことがあるのかと言えば別にない。永遠の問題に直面しなければならない。神の前に立ったのだとして、非難轟々だし、俺を弁護するものもない。消滅できれば楽だったので、そのような哲学的な思索に逃げようと思えば逃げられたのだが、そんな簡単なことをしようとも思えない。


 とにかく俺という俺を動員して人生を変えてみせるつもりだった。お坊さんになるつもりも、神父さんになるつもりもないのだが、俺は俺の宗教を立ち上げて、信者をかき集めてみたいとも思う。そんなことをしてなにをするのか? この世界には別に生きている意味なんてないんだと教えるというのか。


 どのような世界観の中にいるのかで響き方は変わるし、感じるままにいることを叫び続ければいい。俺は俺にできることしかやらない。学校の勉強もそこそこに、それに塾に通うこともなく、部活など死んでもやらない。俺は孤独が最高だと思っているところがあるが、人間は一人では生きていけない。


 生きていくのは辛いよと誰かに弱音を吐きたかった。「なんで俺まだ生きてんだw」って投稿してみようとも思った。どこに? 全世界の全ての愚民に。エリートは無視する。俺はエリートなんて信用していない。彼らはただ頭の回転が速いだけで、空回りしているのだと履き捨てたことがあった。


 ちゃんと噛み合っている人もいるのだから世の中面白いよなって言いたくもなったが、全体で見れば何の意味もない。人間が犯す最大の過ちは戦争だというのか、聖戦はあるのか。宗教は戦争をもたらすのかもしれないが、それは自分たちが一番正しいと信じているからなのだが、正しさはお前のうちにはない。


「お母さんは、この世で一番偉いのは誰だと思う?」

「そんな人いないよ。神様だけがあなたの上に居られるの」

「ふうん、まあ俺も神を信じてもいいんだけど、別に善い神であるなんて保証はどこにもないんだって思うんだ。俺をコケにして笑っているだけの冷たい権力者なのかもしれない」

「それはね、まだあなたが本当の神様を知らないからよ」

「そうだといいね」


 そういうやり取りを携帯上のメッセージアプリで済ませた。だからなんだというのか。神がいるから、この世界が存在して、不動の善であり、愛であるのだとしても、俺と何の関係があるというのか。それが分からないから辛いのだ。永遠に出られない監獄の中に閉じ込められているのかもしれない。


 肉体という束縛から逃れた後も魂として生きることを強いられるのだとすれば、俺は全てを呪うかもしれないが、俺の呪いが祝福をもたらすことを期待しているのなら、信仰というのは死んでない。希望を持って生きていれば必ずなんらかの行動が開始されるはずだった。しかし俺は怠惰の悪魔。


 何もする気なんてないが、それでも俺の力で世界を根本からひっくり返したいと切に願っていた。叶えてくださいい、神様。こういう時だけ信仰するというのも罰当たりだったな。でもいいのさ。俺は俺に都合の良い上位存在に俺を見出そうとしている。俺が神の類似なのだとしたら、神は俺を一つの類似として持つ。


 ああ、信仰の兄弟姉妹がいれば良かったものだが、俺はただ言葉を放ち続ける骸だった。どこにも行けやしない。ただベッドに寝転んでブツブツ言っているだけさ。誰が格好良いと思う。俺は俺の格好良さを知っているから焦りなどなかったのだが、それが人に伝わらなければ何も得られない遣る瀬無さに帰っていくだけだ。


 働け無職と言われても、まだ高校生ですよ。と主張したかった。まあ良い。俺は俺の道を行く。無職として最も有名なものになってやるさ。それくらいなら野垂れ死んだホームレスになった方が天上世界の評判は良かったのではないか。パラサイトとして生きていくか? いや俺は全てに対して全てになるぞ。


 俺は悲しみに包まれることはもうないと思いたかった。死ぬ必要も生きる必要もなくなって、俺が俺であり続けるために静かに波に溶けていく砂上の楼閣になりたい。そうなって、何の意味があるのか? 俺には分からない。それでもいいのさ、俺には俺の死に方というものがある。


 明日死にますと宣言しようかな。そうして寝ればもう存在も抹消されているかな。いや俺は鬱ではない。ただ無意味に感じる人生に抗う気力を失いかけて、いっそのことなら死んで一泡吹かせようと妄想することがあるだけなのだ。情けないとは知っている。だが俺の物語は俺自身が紡がなければならない。


 世の中のファンタジーアニメは都合のいい展開のオンパレードだな、確かに面白いが、虚構に過ぎないことを証明している。だがこの世界も予定調和としか思えないほどに戦いの連続なのかもしれないし、上手いこと解決できる。最後には死が待っているが、偶然の必然によってなるようにしかならない。

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