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挿話 神たちの独り言
全てが必然であり、偶然では無い。はじめが赤ずきんの世界に現れたもの、旅に出ることになったのも、全ては決まっていた。
狼男が親に置いていかれたのは?
ーもちろん、必然である。
クラージュの眼が他と違ったのは?
ーもちろん、必然である。
一つの前提として忘れないで欲しいのは、ここは童話の世界。はじめは読者。どう頑張っても、交わることの無い世界同士。
では何故、はじめは交わってしまったのか。答えはとってもシンプル。その答え、この童話の世界の全てを知っているのは、我ら創造者だけ。
童話の進捗状況は自然が目となり耳となり見ている。だから、こちらが出向かなくても溢れんばかりの情報は入ってくる。
『この物語の結末は、一つではない』
女性なのか男性なのか、はたまた老人なのか子供なのか分からない声が、頭に響いた。




