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 ……よくよく考えると花魁の恰好してチョコバナナ齧ってるってエロくないか?


 いやいやいやいや。


 いくらなんでも考えすぎだし自意識過剰だっての。


 いくらチカがチョコバナナ好きだって今のチカはチカだった時のこと覚えてないんだし、つまりは初めてチョコバナナを食べたんだし初めて、つまりは初体験であああ初体験になったら即アウトで――――。


 ああ、だめだ。


 意識したら変なもんばっか出てくる。


 オレはしゃがみこんで頭を抱えた。


「このくらいでそんなに落ちこまないでおくんなまし」


 困ったような声とともに眼前に白い手が差しだされる。


 チカの手は、すべすべしている。


 いつもは小麦色をした健康的な肌色が白粉に覆われて白魚みたいだ。


「いっしょに回りましょ」


 立ちあがった瞬間足の裏が空中に押しあげられた。


 ヤシチたちがオレの周りにも風を起こしている。


 無重力に少し背筋がひやっとした。


「怖いんでありんすか?」


「言っときますけどオレはナヲさんと二歳しか違いませんよ」


 くすっと笑うチカに意地を張ってしまう。


「たった二年なのに、ずいぶんお子様なんでありんすね」


 なんかムカつくのにドキドキしてくる。


 手を引かれてオレは物の怪が行き交う中を浮遊して回った。


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