表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

82/129

6

「お待たせ。あー至福至福」


 ご満悦なマサノリが走ってきてひとり余韻を噛みしめている。


「そりゃよかったな。美女たちに囲まれて」


「全員レアキャラだったよ」


 じとっとしたサクにもマサノリは、けらけらと答える。


 なんかキャラが入れ替わっているみたいである。


「ああ、そうだ司。骨子ほねこさんと氷子こおりこさんから出口の鳥居の位置と露店が出てる場所を教えてもらったんだ」


骨子ほねこさんと氷子こおりこさん?)


 どうやら骸骨女子と雪女の個人名のようだ。


「それなら、念のために出口に行ってみないか?」


「けど、ジジイいわく人間じゃないと出られないんじゃん」


「位置確認だけでもしたおいた方がいいと思う。ボクたちはこの世界に慣れていないし、とっさの時には行動が難しくなる」


 乗り気でないサクをマサノリが諭す。


 いつもの立ち位置に戻って正直ほっとした。


「ここからまっすぐ一本道をずっと行った先が鳥居だって」


 マサノリの指差す方向を見ると、どこまでも続く長い道があった。




             * * *




「京都の通りみたいだよなぁ」


 長い道を歩きながら、サクが周囲を見渡す。


 道の両側には、揃えたように同じ高さをした家らしき建物が並んでいた。

 

 すり足で歩くしかないチカに合わせてゆっくり進むため、あちこちをじっくり見ることができる。


 丸薬を飲んで正解だった。


 廓の隔たれた空間内では、狭い分妖気が凝縮されていたけれど物の怪の収容数も限られている。


 外は物の怪の数も桁違いに多くて限りがない。


 広ければ薄まってもいいものなのに残念ながら妖気も底なし沼だ。


(どこに行っても死にかけるの決定だな)


 マジで死んだりして。


 お盆中に死ぬとか都市伝説のネタにされるんだろうな。


 あちこち鬼火も浮遊していて朱塗りの燈篭も建っているから近所の通りよりも明るい。


 場所が場所のせいかそれが薄ら寒く感じてしまう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ