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「いつもと同じだよ」
オレの様子に要らぬ気づかいだと察してかチカは、けろっと白状する。
「ごめん」
思った通りの返答に胸が軋んだ。
「司のせいじゃないでしょ」
チカの手がぽんぽんと頭を叩く。
「原因の張本人だって風来坊しているんだから」
(またガキ扱いして)
年上と言っても二歳しか離れていない。
学年だって一個違うだけだ。
でも、なんていうか。
チカの図太すぎる神経に救われているのも本当で。
こんな時、たかが一、二年の差がとてつもなく大きなものだと実感する。
「おまえが雑魚相手に、ぶっ倒れなきゃ済む話だろうがよ」
横からシロガネに思いっきり背中を蹴られた。
不意な衝撃に体が一気に傾き、オレはベッドから落ち――
(…‥てない?)
何かにもたれかかっているようだ。
(あれ? なんだこれ)
手が物体を掴む。
布? ベッドにしては、ふにふにしている。
なんか少し湿ってるし。
目の前は、白い?
顔の両側がめちゃくちゃやわらかいものに挟まれていた。
というか包まれてる感……。
「シロガネさん! もう令和なんですよ!」
頭上からチカの声が落ちてきた。




