表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/129

7

「お。気がついたか我が友よ! 治癒師の家はもうすぐだからな」


 厨二病は顔を上げたオレに勇者っぽく話かけてきた。


 軽そうな髪がハイテンションな中身とぴったりだ。


「サク。いい加減にしろよ。ごめんね、やかましくて。保健室に向かってるから」


 もうひとりが補足とフォローをする。


 落ち着いた声のもうひとりはメガネにやや長い黒髪をしている。


 なんていうか、オタクっぽい。


 支えてくれているふたりはオレを挟んで普通に会話している。


 やっぱり個人的な趣味だったようだ。


「せんせぇー! 病人って、いないじゃん」


 保健室のドアを思いっきりすぱーんと開けた厨二病。


 さっきまでの勇者みたいな台詞ではなくなっている。


 おそらく、こっちが普段の口調なんだろうとベッドに降ろされながら思った。


「気休めだけどないよりマシだと思う」


 ぺたり、と額にひんやりした物が乗せられる。


 もうひとりのオタクっぽいほうが、冷蔵庫を物色したらしく、ジェルタイプの冷却シートを貼ってきたのだ。


 心霊現象に物理的な干渉は効果がない。


 でも、重たい頭には気持ちいい。



 気持ち悪さから解放され、ほっとしたら瞼が落ちてきた。


「オレは赤井雅紀あかいまさのり。君、雨宮司くんだよね?」


 自己紹介ついでにフルネームを呼ばれて、びくりとなった。


 (ああ、そうだよな・・・・・・)


 知っていないはずがない。


 助けてくれたから、なんかイイヤツって思ってた気持ちがしゅーっと沈んでいくのを感じた。「なになに自己紹介? おれは緑川朔太郎みどりかわさくたろう」と厨二病も割り込んでくる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ