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エピローグ
部屋に戻ったメーアはベッドで横になっていた。
溶けてしまいそうな微睡の中、基地の光景が頭を巡る。
設備の整えられた個室。
明るい廊下。
流刑地らしい問題を抱えたパイロット。
格納庫には色取り取り、多種多様なヴィクトリアが並ぶ。
リーゼの襲撃は少なく、その技術を振るう機会は少ない。
試験を行う三機、基地の防衛と応援に六機という採算の取れない体制のまま機能している異端の基地。
才能を疎まれた者。
罪を問われた者。
罪に苛まれた者。
そして、運命に呪われた者。
それぞれがそれぞれの過去に囚われ、幽閉されている。
救おうと手を差し伸べてもその手を掴もうとしない。
異端でありながらこの世の縮図のような基地。
不毛の地の地下に造られた鳥籠。
羽ばたく翼を持ちながら飛ぶことのできない者たちの監獄。
メーアはそのまま夢の中に落ちた。
理想と現実の混ざった中間点のような世界。
少しだけ理想が強い虚像に囲まれ、彼女は、ここが偽物であると気付かされる。




