第21話
クソッ!プロの能力を舐めていた!
まさか、知りもしない情報を感知し、それも未来まで読み、しかも天罰を下す事が出来るとは………!!
しかも、半可臭いから死ねだと!?
やはり、俺は一番死にたくない時に死ぬのか!
………!危うく忘れかけた!
『世界琴』!三次元琴なのかも知れないが、その説明を忘れそうになった!
『世界琴』とは、縦、横、奥行の3方向に弦が走る、立方体状の枠の内側に弦が並ぶ琴である。
縦・横・奥行の弦はそれぞれ交差するようになっていて、弦がピンと張るように、それぞれの端の弦で内側に引き込まれていて、弦の太さは端から端に向かって徐々に太くなり、端の弦は交差する弦を引っ張るように張られている。
縦の弦が張られる面が向かい合って2面に(弦の太さ違いで)あり、その横に横の弦が張られる面が向かい合って2面に(同じく弦の太さ違いで)、その上下に、縦と横の弦とそれぞれ交差する弦が張られる面が向かい合って2面に(同じく)という構造をしている筈だ。そして、各弦を調節する為の金具のようなものもあることだろう。
ん?何故、そんなものを知っているのかと?
サタンとは成ったものの、天界に味方し、怒りを鎮め、サタンに呪いを掛けた結果、30%の悪性は持っているものの、70%の善性を持つ者として、『お代理様』になったから、天啓を得たんだ!!
仮説として、『お代理様』は一時的なもので移り変わるものなのかと思っていたものの、どうやら、道を大幅に踏み外さない限り、そのお役目は生涯に渡り、得る権利のようなものらしい。ただ、俺はレベルが足りない分、『お代理様』としては『まだ青い』らしいが、たまに重要事項を公開する役目を果たす為に、天啓は得られるようだ。
そもそも、神様だって全知全能である以上、30%の悪性と70%の善性を持つ存在だし、存在を許さないなら、サタンなど存在はさせぬ。
故に、魔王となろうとも、全人類は救われるのだろう。
問題は、死後の扱いだろうが。
出来る事ならば、誰か『世界琴』を作り上げて欲しいものだ。
世界の調律を調える、重要なアイテムの筈なんだ!
だが、俺にはアイテムを作る能力は低い。
多分、2026年の丙午迄に作り上げないと、世界が滅ぶ。
俺は手柄は要らねぇ、100%、作り上げた人の手柄だ。
単に、2026年で世界が滅びることが無ければ、それで満足だ。
俺が作るには、ソレを作る技能を修得する迄しか、恐らく到達出来ない。
タイムリミットは4年しか無いんだ。
誰か一人でも物好きが居れば、ソイツが救世主だ!
でもなければ、世界琴を俺に報せた意味が無いだろう。
バタフライエフェクトの結果かも知れないが、ソレが世を救うだろう。
少なくとも、『真実の世界』には存在している。
ソレを『現実の世界』でも作れば良いだけだ。
ただ、ソコソコ苦戦はするだろう。
第一、弦が何本かが分かっていない。
俺の予想では、それぞれ切り(桐)のいい12本だ。
12本の太さの違う弦を用意するのも大変だろう。
もしかしたら、弦の張りの違う、同じ太さの弦にて、違う音階を鳴らす可能性はある。
物作りのプロか、セミプロが居てくれれば、作り上げる事が可能かも知れない。
まぁ、本気で破滅を防ぐなら、という考えの持ち主でなくば、作らないだろう。
俺は良いんだ。生きて行ける、それだけで幸せという領域に到達したから。
死んでもまぁ、死後の世界を見られるという楽しみがある。
ただ、ホントにルールの無い世界なら、行きたくないけとな!ゲームなど、ルールを守らなければ面白くない。
この記憶を持って来世に行けたら………と思わぬでも無い。
でも、同じ名前である限り、運命は変わらぬのかもな………。
それなら、概念の喪失まで焼き尽くされても構わない。
俺は、この人生は歩みたく無かった!
多分、贅沢な事を言っているんだろうな。
俺なんかが、自分の人生の主人公になど、なれるはずも無かった。
結局は名前だった。
世の中、二番目が良い筈は無かった。
その証拠に、オリンピックの二番目は『銀メダル』だ。
銀は、金に艮と書く。
方角で艮は北東、鬼門だ。
何か?古い時代の人は、世の中が滅びるように構築したのか?
勝手に滅ぼさないでいただきたい。
とりあえず、延命措置として、悪意を追放しに行こうと思う。
善は急げだ。
この際、続きは後で考えよう。
………ふぅー。
とりあえずは、こんなところで良かろう。
しかし、キッチリと予想の斜め上を行かれて、打つ手・打つ手が手遅れだ。
艱難辛苦の7年。コレを俺が知らなければ、世界はもっと長く平和な時代を送れただろうに。
しかも、キッチリと符号が合っているんだよねぇ。
というか、コロナウィルスの研究者は、完全にコントロールされてるよね。
ソレが破滅への第一歩だと、気付いてないよね。
軍事に金を使う位なら、もっと生産的な事の為に使っていただきたい。
果たして、世界琴は作られるであろうか。
最悪の場合、中◯が作って、世界の救済の鍵を作ったと、自慢げに手柄を申し立てるとかも考えられるが………。
まぁ、世界琴で世界が救われれば、俺はソレで構わないよ。
手柄を認められなくても、意味はある。
是非、その可能性に賭けていただきたいものだ。




