第20話
翌朝。
やはり強い自責の念に打ち拉ひしがれる。
キチンと、隣のベッドに眠る彼女に、俺はベッドの上で土下座する。
約10分後。
彼女は目を醒まして、「えっ!」と声を上げた。
「ちょっと、ゼロさん!」
「昨晩はスマナイ」
「だから、気にしないで下さい。
私もしてもらっていた事なんですから!」
「しかし──」
「黙りなさい。
健全な成年男女が行動を共にしていたら、こういうことになることもあります」
そう言って、しばらく胸を張っていたかと思うと。
「………なんて、生意気なこと言っちゃいました」
ポコンと、自分の頭を拳骨で軽く叩く。
「ハハハッ。
じゃあ、朝食済ませて、風呂でも入るか」
「フフフッ。
じゃあ、今日は混浴でも良いですよ」
そう言って、言い終えてから、徐々に顔が赤くなり、恥ずかしそうになって。
「やっぱり、今のナシ、っていう訳にはいきませんか?」
「いや。また気が乗った時で良いよ」
「ムゥ~、そこは否定して、強引に攻めて来るところですよ?」
「攻め込みたくないから良い」
「………据え膳食わぬは──」
「男の恥で結構。
それとも、本心では一緒に入りたいとか?」
「ムゥ~、吝かではないと申しますか………」
しかし、この世界の創造者も、意地悪なものだな。
………あ、そうか!コレを『意地悪』と認識するから『悪く』なるのか!
コレ等らを試練だと考えれば………。
──神は、乗り越えられない試練は与えない。
恐らくは、この世界の創造者は、ワザと俺たちをイジメている。
何のため?
──破滅の危機から逃れられる程に、強くさせる為だ。
だとしたら………クッ!ルールに縛られていて、破滅の切っ掛けに干渉出来ない!!
だとしたら………草薙剣よ、あの壬のサタンの心臓を貫け!!
止めるんだ、水暴走を!
クソッ!世界各地で規模の大小はあれ、同じような事が行われているとは思っていたが、現実の世界の首脳陣に、サタンが居るとは思わなかった!
ならば、ウ◯ラ◯ナに何かしらの存在が居た可能性は高かろう。ソレがもしも『蝿の王』だった場合、事態は相当厄介だ。
クソッ!古き俺の過ちとはいえ、最早、干渉する手段は無い!
やけにムキになっていると思ったが、辰年の生まれかよ!
クッ!俺の『火の気』は、壬の、しかも水神たる辰の力には敵わない!しかも相手は大国のトップだ!
真に傲慢で、憤怒している!ラス=ボスだ!
立てよ、勇者!ラス=ボスを討て!
君は世界の救世主になる!!




