表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/35

第16話

 翌朝。


 出立の際に事件は起きた。


 というか、既に事件は起きていた。


「はあッ!?馬が死んだ?!」


 確かに、老馬に入れ替えられてはいたけれど。


「で、死体は?」 


「始末させていただきました」


「何故、死んだ時に報せに来なかった!

 死体でも良いから、返せよ!」


「そ、そんな事を申されましても………」


「死んだ証拠が無ぇだろ!

 弁償しろ!」


「そ、そんな………」


「そもそも、2頭預けた筈だ!両方死んだとでも言うのか!」


「………馬2頭の代金として、金貨20枚を支払います」


「はあッ?!そんな価格でこの町では馬が買えると言うのか!?」


「老馬でした故」


「………後で馬を買って戻ってくる。

 金貨20枚は当然支払ってくれ。今すぐ(ナウ)

 馬車はその後で返して貰うぞ!」


「えっ!?馬車も?!」


「まさか、無断で処分したとは言わないだろうな?!」


「………」


 終わってる。


「金貨50枚持ってきて土下座しろッ!」


「はいいッ」


 そして、上役が呼ばれたのか、やってきた。


「いやいや、大変失礼致しました。

 彼は勘違いをしておりまして。

 一頭は、確かに亡くなったのですが、もう一頭は、虫の息ですが生きております。

 これ以上走らせるのは可哀想かと思いまして、金銭で解決しようかと。

 亡くなった一頭は、既に埋葬致しました。

 馬車は、見たところ、元々一頭で引ける馬車かと思いますので、馬一頭分、弁償させていただきます。まずは金貨10枚、お受け取り下さい」


 そう言って金貨10枚を渡されて、先程の男が、馬一頭にオンボロの馬車を()かせて持ってきた。


「おい、馬車が明らかに劣化しすぎていないか?」


「おや。クレームを仰るなら、証拠を見せていただけませんか?」


「………成程、ソレがお前らの商売のやり方か」


「何を仰るやら」


「覚えておけ。お前らは俺を敵に回した」


「ハッハッハ、だから何だと言うのです?」


「すぐに分かるさ」


 メソッドを展開!引数、馬車!


「パーフェクト・リペア」


 更にメソッドを展開!引数、馬!


「レジュべネイション」


 コレで、馬車は新品同様に、馬も最盛期の頃まで若返った。


「………は?」


 驚いているようだが、コレで終わりじゃないぜ?


「ナナさん、乗って。

 お前らはもうじき、俺を敵に回した事を、後悔すら出来なくなる」


 俺も御者台に乗り、馬車を進ませた。


 十分に離れたところで。


 メソッドを展開!引数、馬車預かり所!


「メテオシュート!」


 上空から、隕石が落ちてきた。


 ソレは狙い違わず、馬車預かり所に落ちた。


 クレーターが出来る位の威力の筈だ。


「馬車を預ける際は、気を付けるべきだな」


 願わくば。


 悪徳馬車預かり所には、天罰が下る的な噂が流れて欲しいものだな。


 それよりも、イチイチ怯えるナナさんを、どうにかするべきか、対策が必要だな。


 毎日は、身が持たん!


 とりあえずは、馬車を走らせ、宿場町を目指した。


 馬車預かり所に関しては、大きな街でも無ければ、複数存在する事は無い。


 コレは、精神操作系のメソッドを組まねばなるまい。


 そこまでは、やりたくなかったんだけどな。


 ああ、盗賊・魔物に関しては、メソッドで殺気を放つことで対策している。


 それでも出てきた場合は、やはりメソッドを展開して対処せざるを得まい。


 馬車を預ける件、何とかならんかなぁ………。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ