16 ブカブカの居候と、理性の限界注文 3
「……な、なぁ、これサイズってどう選べばいいんだ?ワイヤーとかノンワイヤーとか、また訳の分からんことも書いてるし……」
「ええっと、まず説明のところにはだな……トップとアンダーを測るんだよな?」
「何それ?……どこを測るって?」
ふたりは固まる。あおいは画面に書かれたサイズ表を食い入るように見つめながら、元はぺったんこだったはずの、だけど今は、確かにある胸元をジャージの上からおずおずと触った。
「……トップバストは胸のふくらみが一番高いところで、アンダーバストは青の下のアンダーラインのところって……その差でカップが決まるみたいだね、AとBとか……」
「……お前、自分のサイズ分かんのかよ?」
「分かるわけないだろ!!メジャーなんかここには無いし、そもそも自分で自分のここを測ったこともないよっ!」
二人とも、赤い顔で、パニックになりながら必死である。
普通、ブラジャーを買うには、自分の胸のサイズを正確に把握しなければならない。しかし、今のあおいにはそんな技術も道具もあるはずが無かった。男のプライドと、女の子の身体の現実がぶつかり合い、二人は画面を前に完全に立ち往生してしまった。
重苦しい沈黙と気まずさがリビングに漂う中、あおいの指が画面のある商品を見つけた。
「あっ、高山!このブラトップがいいよ。ランニングのカップが付いてるやつ」
「……あ、ブラトップか……」
「うん、これならサイズもシンプルだし、注文しやすい。身長から見て多分Lぐらいで大丈夫だと思う」
「……よし、これにするか。これならお前も難しくねえだろ?後は色と形、ショーツと合わせるか」
まほろはホッとしたように息を吐き、あおいに色や形を選ばせた。これなら、複雑な採寸に二人で頭を悩ませる必要もないし、精神的負担も少なくて済む。あおいは比較的シンプルな下着を三枚ずつカートへと追加していった。
「よし、下着三日分確保だ。……つぎは服だな……おい、先に飯食ってから続きやろうぜ。腹減った」
「あ、そうだね……有難う、高山」
あおいは小声で呟きながら、ダイニングの弁当類をガサガサと取り出し始めた。やっと、服の違和感から抜け出せることにほっと胸をなでおろしたのだった。
高校生……男子?二人が女子の下着を選んでいます。 (笑)




