手ェ出すな
これは全くをもってグロ作品ではありませんが、行き過ぎたギャグ、えぐい表現がありますので、少し注意してください。
(ドゴォ!!)
そのとき、背後でものすごい音が鳴った。
「カ…カハッ!!」
ロスがプールの中に倒れ込み、気を失った。
「!?」
千尋とフリーが慌てて駆け寄る。
「水鉄砲がめり込んでる…?」
ロスの背には水鉄砲がめり込んでおり、ロスの口から少しばかり血が出ていた。
その拍子にロスの紙風船が水につき、ふやけて割れた。
「ロス!!ロス!!」
「しっかりするネ しぶとさ見せろヨ」
カタコトだが、わかりやすくフリーが焦っている。
「蜘蛛男ッ!!」
サニーが察し、蜘蛛男の方に向かっていく。
「おおっとぉ」
それをロッドが防いだ。
「今はどけ、勝負ならあとで…」
しかし、ロッドは聞かずに水鉄砲をサニーの顔面に叩きつけた。
「ッッ!?」
「すまん、手が滑ったァ」
ロッドはわざとらしく手を挙げた。
「あいつッ!!」
思わずソウルとジャンの足が動く。
「待てッッ!!」
しかし、ロッドが止めた。
「これは試合、負けたお前らが乱入していい訳ないだろ?」
「どきなさい厨二病、さもないと……」
ソウルは弓を取り出した。
「へぇ……」
ロッドも構える。
しかし、ロキだけなにもわからずその場に立ち尽くしていた。
「リーダー…こんなこと知りませんが……」
「当たり前だろ?お前みたいなバカ真面目に任せたって止められるだけ、黙ってやらせてもらった。」
「計画していたこと、認めましたね…!!」
ロキはプールを区切るロープをちぎり取り、リーダーに向かって構えた。
「なぜロスを?」
千尋が言った。
「楽しそうに遊んでたテメェらの首筋見てたら、我慢ならなくてなァ。あの銀髪じゃなくても、「誰でも」できたんだぜ?」
(スパッ!!)
その時だった。
蜘蛛男の義手義足が真っ二つになり、水面に落ちていった。
義手が取れた手を見ると、刀に形の似た刃が顕になった。
「それがシェフとカラクリ人形達をやった刃ですか…」
ソウルは遠くから、ロキもすぐさま構える。
「させるかよッ!!」
すると、サニーは丸腰で蜘蛛男をぶん殴った。
「ソウル!!お前は手ぇ出すなッ!!勝負でこいつはボコボコにしてやるッ!!」
「だと思いましたよ…死なないでくださいね〜」
「大丈夫なの…?」
「大丈夫ですよ、サニーですから」
「そんじゃ…」
(シュパッ!!)
ロキはロープでロッドを捉え、プールサイドに上がる。
「説明してもらおうか…」
すると、ロッドは口角を上げながらすんなり答えた。
「俺はリーダーに命令されただけだ、尊敬してる相手の指示は聞くだろ?」
ロキはすぐさま「ウソ」とわかった。
いつも一緒にいるんだ、相方のウソくらいすぐわかる。
昨日まで「リーダーめんどくせぇ」といいながら今日いきなり従うとか言うことは、ロッドのプライドではありえないことだった。
そして、ロッドはウソをつくとき、「口角」が上がるのだ。
「脅されてんな?」
ロッドの口角がさがる。




