第5話 一生懸命仕事したのに。 チームメンバーの変遷
なぜ男性事務員はこれほど弱いのだろうか。
原因は部長にある。と本人が言っていた。
部長は仕事が回っているから気にしていない様子である。
昔は管理部には男しかいなかった。
昔現場で働いていた人が何らかの理由で事務方に異動するというのがあったらしい。
その時部長は思ったらしい。
「これからは建設業界も女性に開かれた業界にならないといけない。」
そこまでは理解できるのだが。
「しかし現場に女性は行きたがらないだろう。
まずは事務員から女性に代えていこう。」
その思いから事務員の採用を大幅に増やした。
とは言っても最初の頃は全然女性の事務員が面接に来なかったらしい。
そうした中で採用された女性事務員は男の集団の中にいる紅一点となった。
周りはみんなちやほやしてくれて仕事も代わりにやってくれる。
定時になったら帰っていいし、仕事といえば来訪のお客様にお茶を出すくらい。
※平成の話です。
年を経るごとに女性事務員が増えていくがそれでも男性事務員の数が多かった為ちやほや状態は続いていた。
しかし男性と女性の比率が逆転したあたりから状態は変わっていく。
女性に仕事を依頼しようとしてもほとんどしてくれず、男性ばかりに仕事が偏るようになった。
部長に相談しても
「男なら甲斐性を見せろ」
と言って相手にしてくれない。
そうして男性事務員の残業時間は青天井となっていった。
女性事務員と話すと彼女らは決まってこう言う。
「うちの会社ってめっちゃホワイトだよね。」
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